小堀颯(智辯和歌山)・試合後、すぐにスコアブックを見て振り返る重要性
第90回記念選抜高等学校野球大会10日目は準々決勝が行われました。その中から第2試合の試合後、智辯和歌山のインタビュールーム内のある風景を取り上げます。
試合後、両チームの選手や監督は報道陣の取材を受けます。お立ち台に上がって中継局のインタビューを受ける監督と活躍した指名選手、他にも注目選手には取材をする記者が殺到します。
第2試合で逆転サヨナラ打を放った智辯和歌山の黒川史陽選手や本塁打を放った林晃汰選手には多くの記者が囲んでいました。
その傍らで、スコアブックを見ていたのが、この試合で先発した小堀颯投手でした。最初は取材をする記者がいなかったこともあり、じっくりと噛みしめるように見直していた光景が気になり、少し時間を置いて、話を聞かせていただきました。
「スコアブックを見て、試合を振り返っていました」。3回途中まで投げて4失点と悔しさが残るマウンド。スコアブックを見ながら、反省点を整理していました。チームメートが逆転サヨナラ勝ちをしてくれたことで、また登板の可能性も出てきます。「今度登板できたら、今日(の内容)を消せるようなピッチングをしたいです」と話してくれた小堀投手。準決勝、そして勝ち上がれば決勝で投げられるようにこの日の反省を基に準備します。
試合後、すぐにスコアブックを見直す。取材時間を終えた監督なども時々しています。ただ、記録員以外の選手がすぐに見ていることは[stadium]甲子園[/stadium]ではあまりないように感じます。もちろん、宿舎に帰る途中や帰った後は見ているかもしれません。
記録員やマネージャーに『ちょっとスコアブックを見せてほしい』。この一言は、野球をする上ですごく大事だと思います。
大会第10日の結果です。今大会では主演である選手と同じく、グラウンドで試合を作る共演者と言うべきジャッジをする審判の方と一緒に紹介しています。
大会第11日の準決勝は明日行われます。
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黒川 史陽(智辯和歌山)※写真提供 共同通信社
(文:松倉雄太)