清宮幸太郎の初安打から分析!プロ入り後に急成長した打撃ポイントは?
清宮幸太郎選手(U-18ワールドカップ・キューバ戦より)
北海道日本ハム・清宮幸太郎が28日、台湾・Lamigoモンキースとの試合で、7番ファーストとして本拠地初デビュー。初打席でいきなり二塁打を放ち、ファンを沸かせた。
打ったのは左投手が投じた内角高めの138キロのストレート。去年、U-18では速球に対して差し込まれる打球が多かっただけに、だいぶ対応力が増してきた。高校時代と現在の打撃フォームの違いはバックスイングの違いにある。高校時代の清宮は頭の後ろに両肩を入れて捻りながらボールをぶつける選手だった。この打法だと一定以上の速球に対して差し込まれやすくなり、清宮も速球の対応に手を焼いていた。
だが、現在の打撃フォームは肩が入りすぎることなく、トップを形成。さらに目線の位置も一定となり、ボールの見極めが良くなり、的確にボールをとらえるようになった。これまでの試合を振り返ると、140キロ以上の速球、130キロ前後の切れのある変化球に対してもファールで粘ったり、ボールゾーンに対してはしっかりと見送りできている。
高卒選手はストライクとボールの見極めができずに苦しんでいくケースが多いが、清宮は自分の間合いでボールを待ち構えることができるところはただものではない。
ここまで指の負傷で打撃練習ができなかったり、急性胃腸炎などのアクシデントで思うような調整ができない中でも、これほどのパフォーマンスを見せているのだから、試合が増えていく3月のオープン戦では、清宮らしい豪打を数多く見せてくれるに違いない。