News

高校サッカーでも話題になった過密日程、高校野球は日程とどのように向き合うべきなのか?

2018.01.10

 一昨日行われた高校サッカー決勝後の記者会見で、流通経済大学付属柏の本田裕一郎監督が日程面の厳しさを大会の懸念材料として挙げました。また日本代表の長友佑都選手も過密日程問題についてツイッターで発言しています。野球関係者も見過ごせない日程面での問題。「各競技で疲労度は違うのでは」という意見があるかもしれませんが、まずはそれを置いておいて、年末年始の各競技のスケジュールを整理してみましょう。

高校サッカーでも話題になった過密日程、高校野球は日程とどのように向き合うべきなのか? | 高校野球ドットコム

高校サッカーでも話題になった過密日程、高校野球は日程とどのように向き合うべきなのか? | 高校野球ドットコム

高校サッカーでも話題になった過密日程、高校野球は日程とどのように向き合うべきなのか? | 高校野球ドットコム

高校サッカーでも話題になった過密日程、高校野球は日程とどのように向き合うべきなのか? | 高校野球ドットコム

高校サッカーでも話題になった過密日程、高校野球は日程とどのように向き合うべきなのか? | 高校野球ドットコム

 こうやって整理してみると、冬休みに行う各競技の日程の組み方がよくわかると思います。野球は[stadium]甲子園[/stadium]1会場で1試合ずつですが、ほかの競技は同時進行で各会場(各コート)でそれぞれ試合が行われています。そういった意味で、野球は恵まれていると言えるのではないでしょうか。

 一方、今回のサッカーのように日程面で選手の疲労を考慮していないという声が出てくるのもわかる気がします。ただ、学生スポーツ(部活動)はあくまでも教育の一環。その見地で見れば、冬休みの競技は決勝日を延ばすと大学入試センター試験と日程が被ることになります。そうなると、応援する体制を整えることができない学校が出てもおかしくありませんね。因みに夏に行われている高校総体(インターハイ)は日程がさらにタイトな競技があります。全国的な注目度があまり高くなく、高校野球で盛り上がる時期でもあり話題になることは少ないようですが。

 センター試験やテレビ中継、スポンサーなどの絡みもあり、プレーヤーズファーストだけでは大会の運営はできないことはよくわかります。それでも、今回の本田監督や長友選手のように日程面に関する声が出てくることは大事で、他の競技でも思う所があれば積極的に声を出していくべきです。高校スポーツではないですが、箱根駅伝で4連覇を達成した青山学院大学の原晋監督も積極的に声を挙げていますよね。

高校サッカーでも話題になった過密日程、高校野球は日程とどのように向き合うべきなのか? | 高校野球ドットコム
箱根駅伝で4連覇を達成した青山学院大学の原晋監督

 普段高校野球を取材していると、「日程面など注文をつけると、高野連サイドから睨まれる」と恐れている声も聞きます。何事にも時間がかかってしまうのが難点なのですが、それでも睨まれたとしても現場から声を挙げていき、まとめる形にしていかないといけないと私は思います。

関連記事
● 投手の負荷の高い登板の<長期的><短期的>影響を考える。
高校サッカーでも話題になった過密日程、高校野球は日程とどのように向き合うべきなのか? | 高校野球ドットコム

● お笑い芸人・吉村卓也がセンバツ大阪対決と投球過多問題を語る
● 市立船橋サッカー部「理想は自発的に自分のためのトレーニングができる選手になること」
● 全国制覇三度の東海大仰星ラグビー部から「体作り」の方法を学ぼう!

(文:松倉雄太)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.13

圧倒的馬力! 鹿児島実の151キロ右腕・井上 剣也の実力を徹底分析!ライバル・神村学園を翻弄する投球術を身に付けられるか?<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.06.13

戦国千葉の組み合わせが決定!専大松戸のブロックに八千代松陰、市立柏ブロックに木更津総合、流通経済大柏と激戦ブロックが続出!【2024夏の甲子園】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.14

慶應&大阪桐蔭が四国の5チームに伝えた「全国で勝つための方法」とは!? 香川・徳島招待試合がもたらした財産

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.11

【北海道】旭川支部の抽選会は12日!旭川実、旭川志峯など強豪の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.06.10

【沖縄】11日に抽選会!春の覇者・エナジック、ノーシードの沖縄尚学の対戦相手に注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに