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試合期のウエイトトレーニング

2017.09.01

試合期のウエイトトレーニング | 高校野球ドットコム
オフシーズンだけじゃもったいない!試合期でもウエイトトレーニングを上手に活用しよう

試合期のウエイトトレーニング

 バーベルやダンベルなど重りを使ったウエイトトレーニングを導入しているところは多いと思いますが、「ウエイトトレーニング=オフシーズンに行うもの」と考えている選手も少なくないかもしれません。シーズン中は短い練習時間で技術練習を行うことが多いため、どうしてもウエイトトレーニングは各自で行うようになっていたり、時間がなくて行っていなかったりということもあるでしょう。また重りを用いてトレーニングをすると、どうしても翌日筋肉痛が残ってしまうなど身体のコンディションが良い状態とはいえないことも、シーズン中にトレーニングを行わない理由になっているかもしれません。

 重りを用いなくても自重(自分の体重)を使ったフィジカルトレーニングで筋持久力や敏捷性、バランス能力などを鍛えることは可能です。ただより力強くスイングしたい、より安定してボールを投げたいという場合はやはりスピードや筋力を重視し、ウエイトトレーニングも他の練習と並行して行うことでより効率的に体力レベルを上げることができます。

 試合期にウエイトトレーニングを行う場合、今の筋力を維持する場合であれば1週間に1回程度、筋力レベルをより上げたいと考える場合は1週間に2〜3回程度の頻度で行うようにします。チーム事情や個人個人の課題、コンディションなどがそれぞれ違いますので、「試合期に自分がどうありたいか」ということを考えながら行うことが大切です。

 また試合期のウエイトトレーニングは「挙上回数、セット数は少なく、より重いものをより速くあげる」ことを意識して行うようにします。こうするとトレーニング時間もオフシーズンに比べると比較的短い時間で行うことができ、筋力レベルも維持・向上がはかれます。一方、疲労回復を目的として行う場合は、試合後などに軽めの負荷で行うようにすると、身体全体の血流がよくなり、疲労物質の分解・代謝サイクルを早めることで体力的な疲労を軽減させることが期待できます。

 ウエイトトレーニングを行う環境が整っている場合は、試合期においても上手に活用し、体力レベルの維持・向上に役立てましょう。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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