試合レポート

小松vs八幡浜

2017.09.27

小松、緊迫の投手戦制し2年ぶり大会ベスト4進出!

小松vs八幡浜 | 高校野球ドットコム
小松先発・楠本 偉人(2年)

 東予地区新人戦優勝で第2シードに選出。23日の1回戦では松山東を10対0・5回コールドで下した愛媛小松と、前日の1回戦では強打の三島を最速141キロ右腕・田中 大成(2年主将・投手兼左翼手・182センチ78キロ・右投右打・八幡浜市立八代中出身)が自校スピードガンで最速138キロを出して8安打完封。勢いに乗る八幡浜とが激突。試合は緊迫の投手戦となった。

 八幡浜の先発は「南予地区新人戦の宇和島東戦でいいピッチング(8回3分の2を投げて2失点)をしたし、練習試合でも点を取られていなかった」(宮本 昇二監督)左腕の宮岡 史樹(2年・投手・左投左打・171センチ68キロ・八幡浜市立松柏中出身)。宮岡と山脇 颯大(2年・捕手・170センチ75キロ・右投右打・八幡浜市立愛宕中出身)のバッテリーはストレートに絶対的な強みを持つ愛媛小松打線の逆を突き、変化球をうまく織り交ぜた配球で5回裏まで「0」を並べていく。

 一方、愛媛小松先発・楠本 偉人(2年・175センチ68キロ・右投両打・松山坊っちゃんボーイズ出身)に対し、5回表まで3安打に封じされていた八幡浜打線は、6回表に一死一・二塁のチャンスをつかむと6番・松本 晃成(2年・中堅手・180センチ68キロ・右投右打・宇和ボーイズ出身)が左前適時打。待望の先制点を奪う。

 これを合図に静かだった試合が一気に動き始める。愛媛小松がその裏、一死二塁とすると八幡浜ベンチは満を持して4番左翼手にこの日は入っていた田中 大成をマウンドへ送り込んだ。連投の疲れを感じさせないストレートとカットボールを用いて二死を奪った田中 大成。しかし、直後に敵失で追いついた愛媛小松は7回裏も田中 大成に襲いかかる。

 二死一・二塁のチャンスを作ると、右打席に入ったのは3番の播田 大和(2年・三塁手・170センチ70キロ・右投右打・松山中央ボーイズ出身)。中学時代は「NOMO JAPAN 」の主将として根尾 昂大阪桐蔭2年)、横川 凱大阪桐蔭2年)らとプレー。新チームでも主将を務める好選手は、4球目の外角カットボールを右に逆らわず流し打つ技あり適時打を放って、愛媛小松を逆転に導いた。

 加えて愛媛小松は守備も堅かった。8回からリリーフに立った久保 貴史(2年・164センチ69キロ・左投左打・松山ボーイズ出身)が9回裏二死から一・三塁のピンチを招くと、八幡浜1番・山本 喬介(2年・二塁手・163センチ58キロ・右投右打・八幡浜市立青石中出身)の打球は二塁ベース後ろへ。しかし、ここにはあらかじめ二塁ベース寄りに位置を取っていた愛媛小松二塁手・古森 響太(2年・171センチ67キロ・右投左打・松山中央ボーイズ出身)が。そして愛媛小松が二塁フォースアウトを獲った瞬間、激戦は終わりを告げた。

 「勝ち上がっていく上では、こんな試合もある。そこを勝ち切ることが大事」とホッとした表情を浮かべた宇佐美 秀文監督。こうして2年ぶりに秋季愛媛県大会ベスト4に入った愛媛小松は、10月14日の準決勝では秋季愛媛県大会初優勝を遂げた2011年以来6年ぶり2度目の秋季四国大会出場をかけ、松山聖陵と対戦する。

(レポート=寺下 友徳

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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