試合レポート

日大高vs横浜南陵

2017.09.02

日大高先発・中島が投打に躍動!横浜南陵を下す

日大高vs横浜南陵 | 高校野球ドットコム
先発の中島(日大高)

 日大高vs横浜南陵の試合は、序盤は拮抗した展開を見せる。

 試合前のエンジンから元気いっぱいの様子を見せた横浜南陵。初回、2番中村が逆方向左中間を破る三塁打で先制のチャンスメイク。しかし日大高の先発・中島が続く中軸を連続三振に斬って取り無失点で切り抜ける。

 日大高も2回、3回と得点圏にランナーを進めながらスコアボードに0が並ぶ展開。その中で4回の攻撃。先頭の4番小水の死球などで二死二、三塁の場面を作り、8番投手・中島の打席で相手がパスボール。労せずして1点を掴むと、中島はさらにセンター前ヒットで三塁走者をしっかり帰し、自らを援護する意味でも大きな一打となる。

 2対0のスコア。次に得点したチームが勢いに乗る、という場面で6回表の日大高の攻撃。6番須永が四球、7番大野が送ったところで、先ほどタイムリーの8番中島。今度はライトスタンドに突き刺さる2ラン本塁打を放ち中押しに成功。試合の主導権を確固たるものにする。加えて続く9番井上の三塁打から、1番栗田のスクイズという鮮やかな追加点も大きかった。

 横浜南陵は8回表終了時点で8対0とコールドの危機に追い込まれた8回裏の攻撃。6番我妻がヒットで出塁、続く打者に代打・亀井が送られた時から、横浜南陵ベンチから、最近流行のワード、「熱盛!」を連呼する選手が。追い込まれた展開の中でもチームを盛り立てる、そんな一幕もあった。

 そして亀井は三遊間を抜く「熱盛」なクリーンヒット。続く前島が送り、9番小口のところで珍しいプレーが生まれる。小口が打ち上げた三塁側ベンチ前へのファールフライを日大高サードの横山が捕球。ベンチ際の打球だったため、体制を崩したか。三塁走者がタッチアップで生還し1点を返した。しかし反撃はここまで、8対1で勝負は決した。

 今日の日大高は投手の中島が投打に輝いた。打っては適時打2本と本塁打で打点4。本業の投球は7回無失点の快投。次戦以降も投打に期待したい。

(文=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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