併殺逃れのスライディングがプロ野球でも禁止に!もう一度、ラフプレーについて見直そう!
併殺プレーの瞬間
今年から併殺逃れのスライディングがプロ野球で禁止に!もう一度、ラフプレーについて見直そう!
11日、プロ・アマ合同の野球規則委員会が開かれ、プロ野球の「公認野球規則」に併殺を逃れるための危険なスライディングを禁止する条文が新たに加えられることとなった。
すでにアマチュア野球では2013年に内規が設けられ、禁止されたプレーであったが、それが今年からはプロ野球でも適用される。
これは、審判員が危険なスライディングだと判断した場合、ペナルティとして、一塁走者だけではなく、打者走者もアウトが宣告されるというルールだ。
今回、改めて、危険なスライディングに該当する行為を復習してみよう。
■危険行為のスライディング
・走者が、ベースパスから外れて野手に向かって滑ったり、または走ったりして野手の守備を妨げた場合(接触したかどうかを問わない)
・基本的に走者は、まっすぐベースに向かって滑らなければならない、つまり走者の身体全体(足、脚、腰および腕)が塁間の走者の走路(ベースパス)内に留まることが必要。ただし、走者が、野手から離れる方向へ滑ったり、走ったりすることが、野手との接触または野手のプレイの妨げになることを避けるためであれば、それは許される
・走者が体を野手にぶつけたりして、野手の守備を妨害した場合
・走者のスライディングの足が、立っている野手の膝より上に接触した場合および走者がスパイクの刃を立てて野手に向かってスライディングした場合
・走者がいずれかの足で野手を払うか、蹴った場合
・たとえ野手がプレイを完成させるための送球を企てていなくても、走者が反則的に野手に向かってスライドしたり、接触したりした場合
■ペナルティ
危険行為をした場合のペナルティとして、0アウト1アウトの場合は走者と打者走者がアウトが宣告されて、その場合、ボールデッドとなって、他の走者は進塁できない
【アマ野球規則 2016年版 危険防止(ラフプレイ禁止)ルールより引用】
これらのルールをなんとなく知っているだけよりも、危険行為はこういうもので、こういうペナルティが課せられるということを知っていたほうが、いざという時のプレーに差が出るはずだ。ぜひルールを遵守し、フェアプレー精神で試合に向かっていこう。