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高校生投手は豊作!ドラフト前に押さえておきたい31名の投手たち

2016.10.16

 いよいよ20日に行われるドラフト会議も間近に迫った。ドラフト会議を楽しむ方法の一つとして、右投手、左投手とカテゴライズして選別をしていくことが挙げられる。そうすることで皆様の贔屓球団でどういう投手を指名するべきなのかが浮かんでくる。今回は右投手、左投手のトップランクの投手、そして大化けが期待できる投手をリストアップ。この31名を最低限覚えておけば、ドラフトは十分に楽しめるはず。そんな逸材たちを紹介していきたい。

速球派でありながら実戦力も兼ね備える11名の右腕たち

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今井 達也(作新学院)

 まず右投手。今年は好投手が多いが、前評判が非常に高い逸材はと言われると以下の11名が挙げられる。

今井達也作新学院) ※関連記事
150キロ前後の速球、キレ味鋭いスライダー、落差抜群のフォークをコンビネーションよく投げる投球は大学生さえも圧倒するほどの凄味がある。あとはゾーンに苦しむことなく自分のピッチングができて、体作りができれば、高卒2年目からローテーションも十分に期待できる投手だ。

藤平尚真横浜) ※関連記事
甲子園で魅せた今井と比べると見劣りする印象を受けるかもしれないが、常に140キロ後半の速球で押す投球とフォークのキレ味には見ごたえがあり、まだまだ速くなりそうなポテンシャルと伸びしろがある。体力的な土台は出来上がっているので、1年目からデビューの可能性も十分にある投手だ。

島孝明東海大市原望洋) ※関連記事
リリーフでは140キロ後半を連発するが、先発としても140キロ中盤、スライダー、カーブを器用に投げ分ける実戦派投手。どちらでも活躍できる投手だが、プロに入って起用法が試される投手だ。

種市篤暉八戸工大一
最速148キロのストレート、スライダー、フォークと1つ1つのボールの精度も高く、将来的には150キロ超えも期待出来そうな投手。時間をかければ、活躍できる投手だ。

京山将弥近江
甲子園では本調子ではなかったが、好調時ならば145キロ前後の速球を低めに集めることができ、また多彩な変化球も持っている。計画的に育成すれば、3年以内に高卒デビューも可能な投手だ。

才木 浩人須磨翔風
器の大きさは近畿地区ではピカイチで、手足の長さを生かしたフォームから繰り出す速球の最速は148キロを計測する大型右腕。夏が終わってからも精力的に練習を重ね、さらに球威が増しているという。練習を視察しているスカウトにも好評価を与えており、上位での指名もあり得る。

高田 萌生創志学園) ※関連記事
最速154キロのストレート、曲りが鋭いスライダー、カーブと投手としてのスキルの高さは世代を代表する逸材だが、調子の波が大きいのが欠点か。それでもそういった粗さは数年で克服できるだろう。いずれにしろ将来、戦力になっていく投手だ。

アドゥワ誠松山聖陵
196センチの長身から繰り出す角度ある速球は140キロ中盤でもかなり速く見え、さらにチェンジアップの落差も抜群。フィールディングの動きを見ても軽快で、身体能力は高い。また、走者を背負ってからの粘りも見事な投手だ。じっくりと育てれば驚くような成長を見せる可能性を秘めている。

[page_break:高校生左腕トップ6はこの投手たちだ!]

濱地真澄福岡大大濠) ※関連記事
最速146キロのストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分ける大型右腕。今では速球が150キロまでに伸びているという情報もある。それなりの完成度を持っているが、本格化するのは2,3年後になりそう。その時は今井や藤平に並ぶ投手になっていてもおかしくない投手。

梅野雄吾九産大九産) ※関連記事
常に150キロ超えが期待できる投手で、スライダー、フォーク系の精度も高い。175センチと投手としてはそれほど上背があるわけではないが、それを補うほどの能力がある。また負けん気の強さはどの投手よりも強く、空回りしなければ、大きな強みになる。

山本由伸都城
常時140キロ後半のストレート、130キロ台を超えるスライダー、フォークなど1つ1つの球種の精度は高い。全国大会の実績はないため、能力の高さはあまり知られていない。彼の凄さが分かるのはプロ入り以降になってからもしれない。

 この11人については将来的には一軍になっていてもおかしくない投手で、過去の投手と比べても実力の水準は高いだろう。

高校生左腕トップ6はこの投手たちだ!

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堀 瑞輝(広島新庄)

 左投手も楽しみな投手がいる。将来的に戦力になる可能性が高い選手として以下の6人を挙げたい。2016年高校生左腕トップ6と名付けても良いと思う。

古谷優人江陵

北北海道大会
では何度も150キロ超えを記録するなど、スピード能力はこの6人の中では最も高く、ベース手前でぐっと曲がるスライダーのキレ味も高い。ただ失点がやや高い試合も数試合あり、荒削りな一面も見える。今後の成長が楽しみな逸材だ。

高橋昂也花咲徳栄) ※関連記事
重量感たっぷりの145キロ前後のストレートはこの6人の中で一番で、スライダー、フォークの落差もあり、好調時は内外角だけではなく、低め、高めへコントロールできる投手。どうも立ち上がりは緊張しすぎるのかフォームのバランスが取れないのが課題。それでも高卒2、3年目にはローテーションに入っていてもおかしくない投手。

大江竜聖二松学舎大附) ※関連記事
投手としては小柄だが、先発としては140キロ前後の速球をコントロール良く投げ分け要所では145キロと、力配分が上手く、スライダー、カーブ、ツーシーム、チェンジアップなどテンポよく投げ分けられる。ゲームメイク能力は高く、高卒2,3年目から一軍登板もあるだろう。

寺島成輝履正社) ※関連記事
本領発揮せずに終わった高校生ナンバーワン左腕。好調時ならば149キロまでいくが、夏の大阪大会がピークで甲子園U-18国体では本調子ではなく、U-18国体では145キロにいくこともなかった。それでも三振が奪える投球を評価するか、それともこれではプロに通用しないとみるか。プロ側は140キロ後半の速球、キレのある変化球で圧倒した大阪大会の投球を最低限望んでいるはず。その状態に戻ってから寺島の一軍デビューと考えるべきかもしれない。

堀瑞輝広島新庄) ※関連記事
取り上げた6人の中では一軍デビューするのが最も早くなりそうな完成度がある。常に140キロ後半の速球が投げられる調整力の高さ、フォーム技術の高さや体力は別格。さらにキレのあるスライダー、チェンジアップ、ツーシームで勝負し、高校生離れした投球を展開。リリーフ、先発もこなせるが、1年目から一軍で投げることになれば、リリーフ中心の起用になりそう。

高山優希大阪桐蔭) ※関連記事

昨秋の神宮大会
では150キロを計測したが、3年になってからは故障に苦しんだ。最後の夏は146キロまで取り戻すことができたが、まだ時間はかかる投手。夏が終わっても精力的にトレーニングを続け、さらに球威アップに努めている。プロの環境に飛び込んで、本来のパフォーマンスを見せつつ、一軍に通用する投球術を身に付けていきたい。

[page_break:大化けが期待できる14名の投手たち]

大化けが期待できる14名の投手たち

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山﨑 颯一郎(敦賀気比)

 そしてここからは、今まで挙げてきた17人と比べると知名度、実力は劣るかもしれないが、じっくりと育成していけば、追い抜く可能性を持った投手たちを紹介ていきたい。

 最速149キロのストレートと落差あるカーブで勝負する長井良太つくば秀英関連記事)は150キロ超えしていてもおかしくなく、冒頭で挙げた右投手11人と比較しても力量差はそれほどない逸材。

 最速147キロのストレート、縦横のスライダーで勝負する横芝敬愛伊藤翔横芝敬愛)、140キロ前半の速球、曲りが鋭い変化球で三振を量産する長谷川宙輝聖徳学園関連記事)、夏は初戦敗退したが、全国大会の実績は十分で、長身から繰り出す140キロ前半の速球、縦割れするカーブ、カットボールで勝負する大型右腕・山崎颯一郎敦賀気比)、186センチの長身から繰り出す143キロの速球を武器にする打田雷樹日本航空石川)、投打の能力の高さで注目を集める藤嶋健人東邦関連記事)は投手で勝負することになった場合、駆け引きを磨きつつ、どこまで総合力を底上げできるかにかかっている。

 最速147キロのストレート、縦横の2種類のスライダー、チェンジアップで勝負する西田光汰大体大浪商)、最速145キロ右腕の赤羽 陸市立和歌山)、長崎を代表する最速146キロ右腕・野元浩輝佐世保工)、名門・浦和学院のエースとして活躍してきた最速143キロ右腕・榊原翼、140キロ台の速球を投げこむ岩田諒大自由ケ丘)、全国舞台での実績もあり、キレのある速球で勝負する堀岡隼人青森山田)、145キロの速球と落差抜群のスライダーで勝負する平内龍太神戸国際大附)にも吉報は届くか。

 また寺島と同じく二枚看板で活躍した山口裕次郎履正社)は最速146キロのストレート、曲りが鋭いスライダーは威力十分で左打者に強い。ただ右打者に対して痛打が多い。また調子の波が激しく、130キロ台が殆どという日もあり、時間はかなりかかりそうな投手である。

 上記の31名は下級生の時から評判が高かった投手たちである。この31人にすべて吉報が届くかは分からない。だが、どのステージに進んでも彼らが光り輝くことを期待したい。

(文・河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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