日本ウェルネスvs都立大島・都立八丈
着実に進化!日本ウェルネスがコールド発進!
美齊津投手(日本ウェルネス)
雨天により東京都大会はなんと12試合が順延。10月になっても東京都は秋雨前線で悩まされている。そんな中、[stadium]神宮第二球場[/stadium]では東京日本ウェルネスvs都立大島・都立八丈の試合が行われた。当初の予定より2時間遅らせて始まったこの試合は、東京日本ウェルネスがスピード感あふれる野球で圧倒した。
1回裏、まず1番石岡威吹(2年)の中越え二塁打、犠打で一死三塁のチャンスを作ると、3番森健太(2年)の犠牲フライで1点を先制した東京日本ウェルネス。さらに3回裏にも二死二塁から3番森の適時三塁打で1点を追加すると、4回裏には山田悠介の右越え本塁打で1点を追加すると、6回裏には、二死二塁から6番山口裕也(2年)の中前安打で1点を返す、さらには並木海弥(2年)の適時打で5対0と点差を広げると、7回裏には、無死三塁から3番森健の中前適時打で6対0。コールドまであと1点となり、そして代打・栗原諒(2年)の適時二塁打でサヨナラ勝ち。東京日本ウェルネスが7対0で2回戦進出を決めた。
東京日本ウェルネスの攻撃を振り返ると、各打者の打球が鋭い。初めて都大会に出場した春の都大会と比べると各選手がレベルアップしている姿が見られる。スピード感もあり、美齊津忠也監督が求めるレベルに達してきている。また今年は守備のチームと評するように、内野手、外野手の動きを見ていても非常に鍛えられており、特に内野手の球際の強さ、スローイングの強さは確かなものがあり、ディフェンスを重視する美齊津監督の下でしっかりと伸びているのが分かる。レギュラー9人のうち7人が夏の経験者。地に足が付いた戦いができており、チームとして一歩伸びている。
また背番号11の美齊津航(2年)は、125キロ前後の速球、スライダー、カーブを上手く投げ分けて交わすピッチングを展開。粘る都立大島・都立八丈打線を無失点に抑えた。次は都立江戸川か創価の勝者と対戦。ベスト16入りをかけた一戦は厳しい試合展開となりそうだ。
敗れた都立大島・都立八丈だが、7月下旬にお互いに連絡を取り合って、連合チームで戦うことを決めたという。なかなか合同練習もできない中、10月まで試合ができたことに、首脳陣、選手たちは喜びを表している様子であった。
(文・写真=河嶋宗一)
注目記事
・2016年秋季大会特設ページ