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【カープ優勝!】神ってる鈴木誠也(広島)の成長曲線は山田哲人とソックリ!次は30本塁打超えだ!

2016.09.10

【カープ優勝!】神ってる鈴木誠也(広島)の成長曲線は山田哲人とソックリ!次は30本塁打超えだ! | 高校野球ドットコム

神ってる鈴木誠也(広島)の成長曲線は山田哲人とソックリ!次は30本塁打超えだ!

 9月10日、広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝が決まった。今年のカープは若手野手の活躍が光り、これまでは丸佳浩菊池涼介の2人が引っ張っていたが、今年、まさに急上昇と言うべき活躍を見せているのが鈴木誠也だ。そんな鈴木の軌跡を振り返っていきたい。

 鈴木は二松学舎大附時代、まず投手として期待された投手であった。1年秋には既に最速147キロ。都大会で敗退したが、その潜在能力の高さは都内でも知れ渡っていた。2年からは、下半身の故障もあり、投手として伸び悩むようになり、逆に野手としての才能を発揮するようになった。2年冬には高校時代は今年のドラフトの目玉・田中正義よりも評価が高った池田隆義(創価-創価大)などが集まったロサンゼルス遠征のメンバーに選ばれ、遠征前に行われた東都選抜との壮行試合では、安打・盗塁を記録。東京都の好選手が集まったこの試合ということでNPBのスカウトが多数集結していたが、この試合を機に一気に野手・鈴木誠也の評価は高まった。

 そしてロサンゼルス遠征でも4試合中、3本塁打を放ち、強打を存分に見せつけた鈴木。最後の夏、スカウトを見ると、投手として投げた時、スピードガンを向けているスカウトは誰もおらず、そして打席に立つとビデオを片手にストップウオッチ片手に鈴木をチェックしていた姿を今でも思い出す。

 最後の夏は12打数4安打に終わり、準々決勝で敗退したが、一塁到達が右打者に関わらず4.00秒前後。高校通算43本塁打をもたらしたスイングスピードの速さ、フォロスルーの大きさ、投手としても最速ならば140キロ以上を計測する強肩、投手としてしっかりと走り込んだということもあり、体力的な土台も高い。甲子園出場はなかったが、水面下で彼の評価は高まっており、上位指名が噂された。鈴木を多く獲りたい球団は多くあったが、広島東洋カープが2位指名。この年のカープは4位。ドラフト2位指名以降はウェーバー制で抽選がなし。早い段階で指名できたことは、カープにとっても、鈴木にとっても幸運だった。
 鈴木は高卒1年目で初安打、初打点を記録。2014年にはU-21代表に選ばれるなど、順調に経験を積んでいった。
 昨年は97試合に出場し、5本塁打と成長を見せた鈴木は今年、大ブレイク。高卒4年目にして20本塁打を達成。

 そして10日の巨人戦では二打席連続本塁打を放ち、26号まで乗せた鈴木。高校時代は能力は素晴らしいものを持っていても期待通りのパフォーマンスができているわけではなかった。プロ4年間で、自分の実力を発揮する術を身に付けていったということだろう。

 初のリーグ優勝。このままいけば、30本塁打達成も見えてくる。高卒4年目で大ブレイクした野手と言えば山田哲人だが、その山田の高卒4年目の本塁打数は29本だった。まさに山田のような成長曲線を描く鈴木誠也。今年は15盗塁を記録しているように、このまま成長すれば、次のトリプルスリー達成者は鈴木誠也になるかもしれない。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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