報徳学園vs高砂
1年生エース復調
主島大虎(報徳学園)
立ち上がりに4連続四球で2点をもらった報徳学園。3回に3連打で1点、5回にも下位打線の連打でもう1点を加え、試合を優位に進めた。
後半は高砂の二番手・塩月拓斗(2年)を攻め、7回に2点、8回に1点を奪ってコールドゲームに持ち込んだ。
投げてはエースの主島大虎(1年)が3安打9奪三振で8回を完封。2対1と苦しんだ2回戦(川西緑台戦)とうって変わって、安定した戦いぶりでベスト8進出を決めた。
この日は多鹿丈一郎(1年)とバッテリーを組んだ主島。先発して9回14安打を浴びた1回戦(明石商戦)と比べて、「調子が良かった」と球のキレは抜群。ピンチらしいピンチは、初回に連打で二死一、三塁とされた時だけだった。8月の阪神地区予選途中から不調で苦しんできた1年生エース。ただその不安は、「もうない」と話す。
コールドゲームで終わり、9回のマウンドに立つことはなかったが、この日のシャットアウトが大きな自信となれば、チームにとっても4年連続の近畿大会出場への道が明るくなると言えるだろう。
一方、敗れた高砂は、先発した左腕の大西裕也(2年)が立ち上がりに4連続四球を与えてしまったのが悔やまれる。キャッチャーの井上大地(2年)がマウンドに駆け寄って激励し、ようやく腕を振って投げられるようになった。
後半は184センチの長身右腕・塩月が登板。試合巧者の報徳学園の前に失点してしまったが、来年が楽しみと思える素質の高さを見せた。