高松中央vs石田
高松中央エース・森崎 友星、決意の秋へ好発進!
高松中央・森崎 友星(2年)
選手層で圧倒的に勝る高松中央に対し、4月に高松商から転じた黒坂 季央監督率いる石田が、初回こそ4点を失うも、以後は基本を大事にしていることが判る野球で必死に抵抗する構図が8回まで続いたこの試合。
だが、最終回にスタンドが待ち望んでいた高松中央の背番号「1」は、石田の健闘を完全に断ち切った。
森崎 友星(2年・投手・右投右打・174センチ66キロ・綾川町立綾南中出身)。夏の香川大会でも130キロ中盤を常時マークした右腕は、「夏は自分が投げて負けたので、新チームになってからはギアチェンジして短めのダッシュ系を入れ、セットポジションでボールが浮く課題に取り組んだ」現在地を確認。1安打は打たれたが、自己最速となった140キロのストレートとカーブのみで最後は狙いとおりの併殺で試合を締めている。
次の段階は球速を変えて投げられる得意のスライダーとスプリットの封印を解いた解きの出来となるが、「四国大会出場を合言葉にしてやっている」(喜多 保夫監督)高松中央の中で、森崎の存在はやはり欠かせないもの。彼にとっても「ストレートが145キロ以上出て、スライダーで空振りを取れる」自分の理想到達へ、まずは好発進と言える12球であった。
(文=寺下 友徳)