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宮本慎也氏 トークイベント開催!現役時代のエピソードを語る

2014.07.02

宮本慎也氏 トークイベント開催!現役時代のエピソードを語る | 高校野球ドットコム

宮本慎也氏 トークイベント開催!現役時代のエピソードを語る

 6月28日、髙島屋新宿店 1FJR口特別会場にて宮本 慎也氏のトークショーが開催された。会場には100人を超えるファンが集まり、用意された席はすべて埋まるほどの盛況ぶりだった。

 宮本氏は43歳まで現役を続けたが、これほどまでプレー出来たのは野村 克也監督との出会いが大きかったと話す。
「もう本当に怖い方で、野村監督がグラウンドに入るとその場でガラッと雰囲気が変わるんです。それぐらいの緊張感がありました」
監督は、宮本氏も含めてすべての選手に、1つ1つのプレーに対して根拠を求め、理由を説明できなければ雷を落としたという。そういった緊張感の中、若き日の宮本氏は日々成長を遂げていった。

「プロ入り当初、僕にとっての戦いは相手チームではなく、味方のベンチ、つまり野村監督でしたね。一つ一つのプレーに対して、説明できなければならないから。でも野村さんが言っていたことはベテランになって分かってきましたし、実践できるようになりました」

 若き日に厳しく育ててくれた野村監督には、感謝の気持ちでいっぱいだという。そして宮本 慎也氏は、現役最長の2000安打を達成した。その要因とは何だったかをうかがってみた。
「僕の場合、守備で試合に出られたのが大きかったと思います。(僕は)守るだけの選手だった。今、振り返ると守備が良かったから試合に出場し続けることができ、そこで打撃も磨くことが出来たと思います」


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宮本慎也さん

 守備だけでなく、打撃も開眼させていった宮本氏は、長嶋 茂雄王 貞治、そして星野 仙一といった名将に日本代表として招集される。その中でも印象深いのが2004年のアテネ五輪の長嶋監督だ。病に倒れる前の、予選でのエピソードを語ってくれた。
「驚きだったのは試合中、長嶋さんは、ずっと声を張り上げていて、最後は声が完全に枯れるほどでした。あんな偉大な方でも、相当プレッシャーを感じていたんです」

 06年のWBCの王監督には非常に気を遣ってもらったという。
「僕はあんまり試合に出られなかったので、王さんは『調整大丈夫か?練習量は大丈夫か?』と声をかけてくれました。レギュラーだけではなく、控え選手たちにもそういう配慮をしてくださったのは嬉しかったですね」

 08年の北京五輪の際は、星野氏にはいろいろ意見を求められたというエピソードを紹介してくれた。
「星野監督は『こう見えても俺は聞く耳を持っているから』といわれました(笑)」と言い、客席の笑いを誘うと、「腹をくくって自分の考えを言わせてもらいました。僕は、この時、オリンピック予選から外出禁止を提案したんです。日の丸を背負って戦うのですから、何かを我慢してほしかった。星野さんにも了承していただきました」

 西川産業の寝具「AiR」との出会いは、現役を退く少し前のことだ。
「年間144試合を戦うプロ野球選手には、移動がつきもの。その中で、コンディションをキープするのはとても大切なんです。その時に、この「AiR」と出会ったんですね。初めて使った時から『これは良いな』と感じました。快適な睡眠を約束してくれるので、疲れもたまることがないんです。このおかげでプレーに集中できました」

 そう話して宮本氏はトークショーをしめくくった。
最後に宮本氏は、「僕も現役を退いて、皆さんにお会いする機会はないですから、この場を設けていただいたことを感謝しております。また今日は僕のために集まっていただきまして、ありがとうございました」
とお礼を言い、会場を後にした。

宮本慎也さんのプロフィール

 1970年11月5日生まれ。大阪府出身。PL学園2年の87年の選手権大会で優勝を経験している。卒業後は同志社大学、プリンスホテルを経て、逆指名で94年にヤクルトスワローズに入団した。守備力は突出していたが、野村 克也監督、中西 太氏などの指導により打撃も開眼し、2000年には打率3割をマーク。12年に2000本安打を達成している。13年シーズンをもって現役を引退した。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞10回。
04年のアテネ五輪、北京五輪ともに日本代表チームで主将をつとめる。第1回WBC日本代表にも招集されている。

■ 西川産業株式会社

http://www.airsleep.jp/

■ 宮本慎也さんのインタビュー記事(2009年01月15日01月17日)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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