国分中央vs川内商工
二見康士朗(国分中央)g
二見康士朗好投で8強へ・国分中央
国分中央はエース二見康士朗(2年)の好投などで、シード川内商工を下し、ベスト8進出を決めた。
「攻撃はちぐはぐでしたね」と下村幸太郎監督は苦笑する。初回二死満塁のチャンスを生かせなかった。2回に連続四死球で無死満塁のチャンスに1番・堀切風真(2年)の左中間三塁打、2番・下原翔斗主将(3年)の連続タイムリーで4点を先取できた。だが3回以降も毎回のように得点圏に走者を進めながら、追加点が奪えたのは4回の1点のみだった。
攻撃面では「消化不良」(下村監督)だったが、守備面では左腕・二見を中心に粘り強く守って1失点で切り抜けられた。
「大会に入って調子は良くなかった」と二見。試合のビデオを見返してみると、腕が縮んで思い切り振れていない。この試合では「そこをしっかり修正できたのが良かった」と振り返る。ヒットは8本打たれ、エラーなども絡んで2-5回、7、8回と得点圏に走者を背負ったが、失点したのは8回の1失点のみだった。「走者をためながらしっかり投げられて、残塁がとれるようになったのが大きい」と下村監督は評した。
「昨夏はベスト16だったので、ベスト8が目標だった」と二見は言う。内容的にはまだまだ満足できないが下村監督は「ベスト○とつく成績を残せたことには意味がある」と思っている。11年から学校にスポーツ健康学科ができ、発展途上のチームにとって、まずひとつの胸を張れる「実績」ができた。
(文=政 純一郎)