【ドラフト2012】「1年目からやる」柿澤貴裕(神村学園)・東北楽天ゴールデンイーグルス6位指名
【写真:柿澤貴裕投手】
【ドラフト会議2012】
「1年目からやる」・柿澤貴裕(神村学園)
神村学園高の柿澤貴裕(3年)が楽天から6位指名。夢のプロ野球選手への扉を開き「人生で一番うれしい日。これまで支えてくれた人への感謝を忘れず、1年目から活躍できる選手になりたい」と意気込みを語った。
会議が始まってからは、野球部寮で3年生のチームメートと「吉報」を待った。「下位指名だと聞いていたので、本当に指名されるか不安だった」という。第1報はドラフト会場にいた母・成美さんから電話で届いた。
楽天については「球界を代表するエース田中投手がいてレベルの高いチーム」との印象。投手、打者の両方で活躍が期待されるが、本人は「ずっと投手をやっていたので、できれば投手としてやっていきたい」と希望する。「1球目から強気の直球勝負が自分のスタイル。ただ、今のスピードではプロではまだ通用しないので、身体作りから頑張っていきたい」と抱負を語った。中等部時代の恩師・小田大介監督から渡されたボールには恩師の言葉である「凡事徹底」と書いた。
同校出身のプロは野上亮磨(西武)に続いて2人目で、同校から直接プロに行くのは初めて。山本常夫監督にとっては教え子のプロ第1号になる。「身体能力は並外れたものを持っている。今までよりももっと厳しい世界に飛び込むけど、頑張って良い知らせが届くことを期待している」と喜びを語った。チームメートの新納真哉(3年)は「自分たちの代からプロ選手が出たことがうれしいし、尊敬している。プロでも活躍して欲しい」とエールを送っていた。
【プロフィール】
かきざわ・たかひろ。1994年7月30日生まれ。小学1年から野球を始め、高校では2年夏、3年春、同夏と3季連続甲子園出場を果たし、最後の夏はエースで4番打者、投打の主軸として活躍した。最速148キロ直球に加えて多彩な変化球を持ち、打者としても高校通算28本塁打を放つなどスイングスピードの速さと勝負強さに定評がある。179センチ、80キロ。
引き続き、育成枠の指名が行われる。なお、ドラフト会議開催時はベースボールドットコム、ドラフト会議特設サイト、Twitter、Facebookにて抽選結果を配信。