目線の傾きについて
第11回 目線の傾きについて2011年09月20日
皆さんこんにちは。トレーナーの田口です。球児の皆さんは秋季大会も始まり選抜に向けての戦いが始まっていると思います。今回のアドバイスで少しでもレベルアップしてチームの勝利に貢献していただければ嬉しく思います。今回のコラムでは『目線の傾き』についてお話しいたします。
普段、直立で立っているとき
皆さんが普段、直立で立っているときにほとんどの方で左右の目が地面に対して平行になっていると思います。(重心が左右のどちらかに偏っている方には若干のずれがありますが)
これの状態で日常のほとんどを過ごしていると思います。
ということはこの左右の目が平行な時、一番空間認識能力が高いということになります。
目線を平行にすることで
【投球時に目線が傾く場合】
【目線が平行の場合】
試してみてください。まず5~10メートル先にゴミ箱を置いてみてください。
そこに目線を平行にした場合と顔を左(左投げの方は右)にできるだけ傾けた状態でボールを投げてみてください。どちらが正確に投げられたでしょうか?
もう一つはキャッチボールの際になるべく相手のできる限りの速球について、目線が平行の状態と左右に傾けた状態で受けてみてください。どちらが取りやすかったでしょうか?
おそらくどちらも目線が平行の状態だと思います。
目線(顔)を傾けたほうは普段とは違う区間認識能力になるので正確なプレーができにくくなります。
これをふまえて投球時に目線が傾くということはそれだけキャッチャーミットの正確な位置が把握できていないということなので必然的にコントロールも悪くなりやすくなります。
それに加え軸の感覚というものは目線に対して直角にできやすいです。(これに関しては科学的根拠はなく私が指導していて非常に感じるところです)
・投球時に目線が傾く場合は、脊柱のラインに軸を感じやすくなります。(写真1)
・目線が平行の場合は、軸を地面と垂直に感じやすいです。(写真2)
目線が傾いた際は脊柱が軸になるので前のコラムでも書きましたが投球時にスピンして投げてしまうケースが多いです。目線が平行の際はスピンが起こらず前脚股関節を支点に身体が使いやすくなります。
これだけで格段にコントロールがアップすることがあります。
ぜひ皆さん一度試してみてください。
(文=田口 亮)
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