星槎学園高等部湘南校 福冨洋祐監督
第60回 星槎学園高等部湘南校 福冨洋祐監督2011年02月19日
記念すべき第60回独占インタビューは星槎学園高等部湘南校の福冨洋祐監督です。
福冨さんは今春から創部される星槎学園高等部湘南校硬式野球部の監督に就任した情熱あふれる若き指揮官。
今春からスタートする星槎学園高等部湘南校硬式野球部に注目です。
(4月に加盟申請を出して承認されたのち大会に出場予定)
情熱あふれる指揮官のもと、今春から野球部が始動
ノアの箱舟を模した大磯キャンパス
神奈川の強豪・桐蔭学園高から、東洋大野球部に入部。
大学でも表舞台で輝き続けるつもりだったが、思うようにいかなかった。
3年秋にヘルニアを患い、選手から学生コーチへの転向を自ら決断した。
「選手としての挫折を味わったからこそ、今の指導者としての自分がある」と話す福冨洋祐監督は昨年6月、神奈川の星槎学園高等部湘南校野球部監督に就任した。
“監督就任”といっても、まだ野球部は始動していない。
活動は今年4月から、公式戦は秋からの出場予定となる。
「高校野球の監督になることをずっと目指してきたので、この話をいただいた時は嬉しかったですね。野球の上手い下手ではなくて、全力を尽くす大切さをまずは伝えていきたいです。」
福冨監督は、これまで神奈川大付高で3年間、その後、母校・東洋大野球部でも3年間、コーチとして指導に当たってきた。
夏の神奈川大会では「初戦突破」を目指して練習をしていた神奈川大付高。
それとは対照的に、指導に携わってきた中でリーグ優勝6回、大学日本一4回を経験した東洋大。
技術レベルは全く違うが、どちらも、福冨監督にとっては貴重な指導経験となっている。
校倉造板倉工法の湘南校(通称:みかん校舎)
「神奈川大附では、練習で『ベースランニングやるぞ』といっても、最初はベースの周り方さえ分からない部員たちばかりでした。僕が携わっていた3年間は、夏の大会で勝つことが出来ませんでしたが、それでも上手くなりたい、もっと強くなりたいと目を輝かせてくれる選手たちと出会えて、自分自身も指導を通じて熱くなることができました。」
3年間、片道2時間かけながらも選手たちが待っているグラウンドへ通い続けたという。
07年2月からは、母校・東洋大に戻って、名将・高橋昭雄監督と選手のパイプ役としてグラウンドを駆け回った。
常に高いレベルの野球を求める高橋監督の言葉をかみ砕いて、選手に伝え、また監督から叱られた後の選手へのフォローなど、コーチとしての仕事を見事にこなし、常勝軍団の育成に貢献。
選手たちからも「福冨さんは本気で自分たちのことを考えて動いてくれる」と信頼も厚かった。
そんな福冨監督だからこそ、昨年6月に監督就任が決まった星槎学園高等部湘南校野球部にも、すでに十数名の入部希望の生徒たちが集まってきた。
福冨監督はこれまでと変わらず、誰よりも熱意と愛情を持って選手たちと向き合っていくのだろう。
これから、どんなチームを作り上げていくのだろうか。期待でいっぱいの星槎学園高等部湘南校硬式野球部が、この春いよいよ始動する。
(文・インタビュー:安田 未由)