龍谷vs佐賀学園
2010年10月02日 みどりの森県営球場
龍谷vs佐賀学園
2010年秋の大会 第127回九州地区高校野球佐賀大会 準決勝
試合シーン
強打の龍谷が今夏甲子園出場の佐賀学園に辛勝!!
ここまで３試合で27点をたたき出した龍谷。
「伝統の強打」が今夏代表の佐賀学園にどこまで発揮できるのか注目された準決勝。
この試合の勝利をたぐり寄せたのは、前戦で５打数４安打とチームを引っ張った１年生捕手水田一輝（龍谷）だった。
先制したのは佐賀学園。１回、１番大谷、２番北村光の連打に２四球、６番西村のタイムリーで２点を先取する。
追う龍谷は3回、失策、安打で同点とすると1年からレギュラーの３番、遊撃手堤裕貴（2年）がレフト前安打、５番水田一輝（１年）の左中間を破る２塁打で逆転。
４回にも２番松尾公の中安打で１点を追加し４－２と突き放す。
龍谷エースの古賀万太郎（2年）は、走者を出すものの変化球を低めに集め粘りの投球。
最終回、2死から１番大谷に２塁打を浴び１点を返され、なお走者２塁、ここまで３安打の２番北村光を迎える。
同点のこのピンチもセンターフライで凌ぎ。１点差で龍谷が競り勝った。
この勝利で、龍谷は九州大会出場を決めた。
両チームとも９安打ずつを放つも、この試合を分けたのは守備だった。
伸びのある直球と前チームでエースだった峰下智弘を思わせるテンポよい投球を見せた山口将太だったが、４失策と痛いところでミスが出た佐賀学園に対し、スピードはさほどないものの変化球を丁寧に低めに集めた古賀万太郎の粘りの投球を失策0で応えたの龍谷野手陣。
この差がそのままわずか１点の差を生んだ。
この試合も５番を打つ龍谷 水田は３打数２安打。身体は大きくないもののその勝負強い打撃は楽しみな選手だ リードでもエース古賀の粘りの投球を引き出すなど攻守で貢献。しかしまだまだ１年生、これから経験を積めば佐賀を代表する捕手になること間違いない。
（文＝藤吉 ミチオ）
