2010年03月21日 阪神甲子園球場 

花咲徳栄(関東)vs嘉手納(九州)

2010年選抜大会 第82回選抜高校野球大会 1回戦

エース・五明、完封で花咲徳栄が初戦突破!


 花咲徳栄が2-0で嘉手納を下し、2回戦進出を決めた。
何より驚いたのは無四球完封勝利を挙げた花咲徳栄のエース・五明 大輔だ。昨秋とは別人のピッチングをみせ、エースの貫録を見せた。

 

とはいっても、筆者は昨秋の五明のピッチングを見たわけではない。大会前に発売された雑誌を参考にしたデータから彼の印象をもち、それとは違っていたのだ。ベースボールマガジン社発行「センバツ2010」(週刊ベースボール別冊)によると、五明の昨秋の公式戦防御率は4、30と高い数字が記してある。さらに、控え投手の山口昂太が五明のイニング数を上回り、3番手投手と目される松本晃岳も五明と肉薄する投球イニングを任されている。

 いわば、花咲徳栄の投手陣はエース・五明を軸としながらも、複数投手の継投で乗り切っていくチームだと思っていた。だから、五明にはそれほどの良い印象を持っていたわけではなかった。

 今日のピッチングは圧巻の一言だった。

 

 ストレートが切れ、変化球もコントロールよく決まる。たとえ、カウントが不利になっても、慌てることなくカウントを稼ぎ、打たせて取って行く。メンタルの強さも垣間見た。ストレートの球速は135キロ程度だが、見た目にも、ボールの出所が見づらく、嘉手納打線を詰まらせ凡打の山を築いていた。第1試合では天理の西浦健太が152㌔を投げ込んでいたが、勝つピッチングとはむしろこちらの方なのだろう。

 「昨秋からフォームを作り直した。今日はストレートが切れていたのが良かったと思います」と五明ははにかんだ様子で語っていた。
 上位を勝ち抜いていくためには複数投手が必要なのは絶対だが、エースらしさを見せた五明のピッチングに、今後への明るい兆しを見た気がした。

(文=氏原英明

【関連ニュース】
■ 1回戦 敦賀気比vs天理

【選抜大会特集】
■ 花咲徳栄(データ)
■ 嘉手納(データ)


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