2009年10月25日 皇子山球場

大阪桐蔭vs育英

2009年秋の大会 第62回近畿地区高校野球大会 準々決勝

河原右京(大阪桐蔭)


大阪桐蔭がベスト4進出!


 「これでもかというくらいに練習はしましたからね」。苦笑交じりに、有友茂史部長は話す。

 この試合、目立ったのはエース・福本を中心とした大阪桐蔭の守備であり、試合を分けたのも、また、大阪桐蔭の守備であった。

 試合は大阪桐蔭・福本、 育英 ・堀田という、関西を代表する両左腕の投げ合いが注目された試合だった。スライダーを多めに散らす福本に対して、ストレートでぐいぐいと押してくる堀田とではタイプは違うが、好投手に変わりはない。両投手の意地がぶつかり合い。1点を争う凌ぎ合いのゲームが続いた。

 3回表、大阪桐蔭が3本の安打で1死満塁とすると、堀田のストレートがわずかに外れて、1点を先制。5回表には4番・河原の適時打で1点を加え、大阪桐蔭が2-0とリードした。

 しかし、後半になってからは一転して育英ペース。堀田が力で大阪桐蔭をねじ伏せにかかり、それがリズムを作った。終盤3イニングをパーフェクトに抑えるピッチングで、大阪桐蔭打線を沈黙させた。あとは味方の反撃を待つだけだった。

 9回裏、 育英 は先頭の井村が右中間に快音を響かせる。ところが、これを大阪桐蔭の中堅手・市川がダイビングキャッチでボールをグラブに収めた。先頭を切っただけではなく、抜けていれば長打にもなり得た打球を阻止した。

 続く5番・船原が四球で出塁すると、6番・徳原が左中間に快音を響かせる。 大阪桐蔭 の中堅手・市川は今度もダイビングを試みるが、グラブをはじきボールが左翼方向へとそれる。育英の1走・船原は三塁へ走るが、ボールを拾った 大阪桐蔭 の左翼手・山足は迅速に処理しながらも、二塁へボールを転送し、打者走者を一塁にくぎ付けにした。目立たないがビッグプレーだ。

 7番・堀田が遊撃への痛烈なゴロを放つと、これが6-4-3と渡って併殺成立。 大阪桐蔭 が守備で、育英の反撃を断ちきり、試合をものにした。
「粘り強く、守りぬけた」とは西谷浩一監督である。「昨年、準々決勝で敗れていたので、この一戦への想いも強かった。この1年間がこの日のためにあるくらい」と胸を張った。守備でモノにした試合、無失策も見事だが、要所での好プレーで勝利し、センバツ当確のベスト4入りを決めた。

(文=氏原英明


印刷する  この記事をYahoo!ブックマークに追加  この記事をクリップ!    このエントリーをはてなブックマークに追加 



【関連記事】
第44回 第84回選抜の選考を振り返る【近畿・中国 四国・九州 編】【大会展望・総括コラム】
「翔!頂点目指して」 日ハム 中田、初の自伝を発売!! 【ニュース - パートナー情報】
東大阪大柏原vs大阪桐蔭【大阪府 2011年夏の大会 第93回大阪大会】
大阪桐蔭vs関大北陽【大阪府 2011年夏の大会 第93回大阪大会】
立命館宇治vs大阪桐蔭【2011年春の大会 平成23年度春季近畿地区高校野球大会】
第35回 大阪桐蔭高等学校【野球部訪問】
大阪桐蔭vs汎愛【大阪府 2011年春の大会 平成23年度春季近畿地区高校野球大阪府予選】
大阪桐蔭vs大阪学院大高【大阪府 2011年春の大会 平成23年度春季近畿地区高校野球大阪府予選】
第3回 2010年度版 高校生ドラフト特集 (下)【ドラフト特集】
第2回 2010年度版 高校生ドラフト特集 (上)【ドラフト特集】
平成22年度秋季近畿地区高校野球大会 組み合わせ決定 【ニュース - 高校野球関連】
第12回 全員野球【人間力×高校野球】
第33回 中日ドラゴンズ 平田 良介選手 【2009年インタビュー】
第32回 読売ジャイアンツ 辻内 崇伸選手 【2009年インタビュー】
第26回 北海道日本ハムファイターズ 中田翔選手 【2009年インタビュー】
井村 展章(育英) 【選手名鑑】
江村 直也(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
河原 右京(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
中野 悠佑(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
西田 直斗(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
廣畑 実(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
福本 翼(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
堀田 健吾(育英) 【選手名鑑】
山足 達也(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
育英 【高校別データ】
大阪桐蔭 【高校別データ】
秋季近畿地区高校野球大会 【大会別データ】

応援メッセージを投稿する