夏の体重コントロールはどうやるの?
夏の体重コントロールはどうやるの?
体重測定は、毎日決まった時間に行うとより正確な値が得られる
よく夏になると「体重が減ってしまう・・・」という悩みを聞くことがあります。夏休み中であれば練習時間が長く、練習試合などを行う機会も多くなるため、身体から出る汗の量が多くなり、体内の水分量が減ってしまうことになります。
水分補給はこまめに行っていると思いますが、たくさん水分を摂り過ぎると今度はお腹がふくれることによって食欲が減退し、食べやすいものや喉ごしの良いものでさっと済ませてしまうこともあるでしょう。夏の時期はいつも以上に身体のコンディションを整える必要があります。
「体重が減っている、増えない」という選手は毎日体重測定を行っていることと思います。体重は夜に重くなり、朝は睡眠中に発汗しているため減っています。体重は毎日同じ時間に測定することをまず心がけるようにしましょう。体脂肪率を測定できる体重計を使用するときは、(自分の体重)×(体脂肪率)=(脂肪量)を計算し、除脂肪体重(体重から脂肪量を引いたもの。数値の増減は筋肉量の増減の目安となる)が増えているかどうかをチェックしましょう。筋肉量が増えると体重は重くなり、プレーの力強さにも影響します。
食事の内容についても一度見直してみましょう。三食キッチリ食べることが出来ているか? エネルギー源となる炭水化物(ご飯・パン・パスタ等)をしっかりとっているか? それに加えて体作りに欠かせないタンパク質(肉、魚、卵、乳製品、豆類等)やビタミン・ミネラル分なども食事に含まれているかといったことを確認します。食べやすい丼物や麺類のときには特に野菜などを加えておくようにすると、栄養バランスの良い食事となります。
小腹が空いたからといってスナック菓子を大量に食べたり、ファストフードばかりを食べたりしていると余分なエネルギー源が体脂肪として蓄積されてしまいます。アスリートの体作りとしては体脂肪を減らし、筋肉量を増やすようにしたいものです。
暑い時期は発汗量が多く、それを補うだけの水分補給は不可欠です。しかし食事直前まで大量に水分をとってしまうと食欲不振に陥ることも考えられるため、食事の時間に影響しないよう配慮したいものです。また「食欲があまりわかない」という場合はカレーや唐辛子などの香辛料を使ったものや、お酢、梅干し、レモンなどクエン酸を含むもの、ニンニク、生姜など身体を中から温める香味野菜などを選ぶようにすると、食欲を刺激し食事量も増えることが期待できます。
文:西村 典子
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