震災から5年。あの時のセンバツも、次代を担う選手達が躍動していた!
5年前の選抜では三好匠-髙城俊人(九州国際大付)のバッテリーが大会を席巻!
震災から5年。あの時のセンバツも、次代を担う選手達が躍動していた!
5年前のセンバツ。第83回選抜高等学校野球大会は、震災直後の3月23日に幕を開けました。
入場行進は一部省略となり、電力消費を控えるため試合開始時間を早めたり、ブラスバンドや鳴り物での応援が自粛されたり…。国旗や大会旗なども半旗となるなど、一種異様な雰囲気の中開催されたことを思い出します。
昨年U-21で活躍した北條史也選手も出場
不安と悲しみの中行われた大会でしたが、選手達は精一杯のプレーを見せてくれました。
「この季節にセンバツが甲子園で行われている」
そんな事に日常を感じられ、ほんの少しの安心感を持てた人も多いはず。この第83回大会にもいつもと変わらず、次代を担う選手達が出場していました。
準優勝となった九州国際大付でバッテリーを組んでいたのが、髙城俊人選手(横浜DeNAベイスターズ)と三好 匠選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)。髙城選手は初戦で大会第1号の本塁打を放つなど、19打数12安打。大会タイ記録の8打数連続安打も記録。三好選手はエースとして5試合すべてを1人で投げ抜き、チームを牽引しました。両選手とも現在所属チームで期待を集めるのはもちろん、昨年侍ジャパンU-21代表に選ばれ活躍するなど国を代表する選手へと着実にステップアップを図っています。
同じくU-21代表としてプレーした北條 史也選手(阪神タイガース)も光星学院時代にこの大会に出場しています。
侍ジャパン大学代表だった高山俊選手も出場
昨年、侍ジャパン大学代表として史上初の世界一を掴んだ選手もこの大会に出場していました。今シーズンから阪神タイガースでプレーする、高山 俊選手です。日大三の主軸として出場し、ベスト4入り。ちなみにこの時準決勝で日大三を破ったのは九州国際大付でした。
今年の大会に出場するのは、5年前のあの時小学生だった選手達。連日メディアから流れる非常事態に小さな胸を痛め、不安を感じていたことでしょう。そんな中で同じく不安を抱えながらも精一杯プレーを繰り広げる高校生たちの姿は、いつにも増して輝いて見えたのではないでしょうか。
あれから5年が経ち、勇気をもらった少年たちが逞しく育った姿を披露し、どこかで不安を抱えている人たちを励ます番となりました。こうして時は流れ、人は前へと進んでいくのです。
あの日から5年が経った今日。選抜の組み合わせを楽しみに眺めながら、改めて、野球が出来る、野球が見られる日常に感謝をしたいですね。