この冬にしなやかな筋肉を手に入れて肉離れを回避しよう
この冬にしなやかな筋肉を手に入れて肉離れを回避しよう
ケガを防ぐためには??
試合の解禁までまだあと1か月以上あり、この冬のうちに筋トレや走り込みによる下半身強化などいつも以上に「筋肉」を鍛えよう!という人は多いのではないでしょうか?
それはとても良いことなのですが、一方で気を付けてほしいのは「肉離れ」です。
ちょうどプロ野球選手も自主トレを行っているこの時期、毎年1人はこれが原因でキャンプに合流できない…なんてニュースが流れますよね。
普段から激しい運動をしているプロの選手でも肉離れを起こしてしまうのはどうしてでしょうか。
そもそも筋肉は1つが動けば連動してほかの筋肉も収縮・弛緩をします。また筋肉量が多ければ引っ張る力が強くなるので、あまり鍛えていない部分があればそこにかなりの負担がかかってしまいます。
その結果引っ張り合いに負けて筋肉がブチッ…!繊維が裂ける程度のものから、筋肉そのものが切れてしまうものまで、程度は様々ありますがこれが「肉離れ」と呼ばれるものです。
全身の筋肉や関節が柔らかければ、どこかが伸びた分、他がしっかり縮むので、切れてしまうことはありません。しかし、どこかが硬ければ収縮も弛緩も満足にできず無理が出て肉離れとなってしまいます。
肉離れが起きる場所として、腕や足などが多いですが、原因はそこの筋肉ではなく、手足に繋がっているお腹や背中の筋肉にある場合がほとんどです。
なぜならば、手足に比べて、お腹や背中の筋肉が十分についていない、筋肉そのものの柔軟性がないなどにより、引っ張り合いに負けてしまう為、末端であり、力のかかる腕や足の筋肉にしわ寄せがきて、肉離れを起こしてしまうのです。
よく「肉離れはクセになる」といいますが、これは肉離れを起こした場所だけを治療し、普段のトレーニングに戻ってしまう選手が多いためです。
そうではなく、全身の筋肉をバランスよく鍛えることに重点を置き、無理が起きない体にしていくことが繰り返さない秘訣といえます。最近では体幹を鍛えるトレーニングや関節の柔軟性を意識したトレーニングを行う選手も多く、関連本も多く出ています。これは肉離れの予防としてもとても良いトレーニングといえるでしょう。
また、切れてしまった筋線維は自己再生しますが別の細胞に変わってしまったり、再び肉離れを起こす原因になったりしますので、我慢せずにしっかりと治療をしてくださいね。
春からの良いパフォーマンスの為に、しなやかな筋肉をしっかりつける冬にしましょう!