Interview

聖光学院高等学校  鈴木駿輔選手 「大学野球でも二刀流として活躍を目指す」

2016.10.03


佐々木駿選手

 

 本気で優勝を目指し、常総学院に16得点を入れて大勝した聖光学院。その聖光学院を投打で引っ張るのが鈴木駿輔である。甲子園では優勝を目指す東邦を140キロ台のストレートを軸に抑え込んだ。そして打っても4番打者として強い打球を連発。夏が終わっても鈴木は二刀流としての活躍するための準備を行っていた。

更なるレベルアップを目指し、体重増加に取り組む

 投手としても、打者としても活躍したいと考える鈴木。夏が終わってから、まず体重増加に取り組んだという。夏の甲子園登録上、182センチ75キロとなっていた鈴木だったが、甲子園が終わると70キロまで落ちていたようだ。このままではパワーも出ないと考えていた鈴木は食べる量も増やし、またウエイトトレーニングもスクワット系のトレーニングメニューを中心にこなすことで、筋力量を増加させて、結果的に体重を増やすことを取り組んできた。今では身長が184センチまで伸びて、体重も74キロまで戻ってきた。

 結果としてどうなったかというと球質が重くなった。ストレートのスピードは常時130キロ中盤、最速138キロと甲子園と比べると目に見えて速くなったわけではないが、球威は出るようになった。また縦スライダーの切れも良く、常総学院打線を苦しめることができていた。ただストレートが引っ掛かりすぎてしまい、5回途中で3失点でマウンドを降りたのは反省点が残る投球内容であた。

 もう1つのウリである打撃については、投球以上に調子が良く、「甲子園の時はずっと調子が良くなかったけど、今では非常に調子が良いです」と語るようにボールに対して素直に入っていける形となっており、常総学院戦では5打数3安打2打点。打球の質もだいぶ変わってきた。
 高校卒業後は強豪揃いの大学リーグでプレーすることが決まっている。そこでは投手としてプレーする予定だが、野手としても期待をかけられており、「投手としてのレベルアップはもちろんですが、野手としての練習もこれからも継続していきます」と二刀流としての活躍を誓った鈴木駿。
 まず国体優勝へ向けて投打で大暴れを誓う。

(文=河嶋宗一


関連記事
 2016年国民体育大会特設応援サイト

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.07

【熊本】九州学院が文徳を破って22年ぶり3回目の優勝<RKK旗>

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【宮城】石巻西、登米総合産業、石巻、気仙沼が県大会切符<春季地区大会>

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>