試合レポート

【関西学生】京都大がサヨナラで今季3勝目!打率1位、2位に京大選手が独占し、19年秋以来の首位打者も有力!

2024.05.19


10回裏にサヨナラ適時二塁打を放った山本陶二(京都大)

<令和6年度関西学生野球連盟春季リーグ戦:京都大4-3立命館大>◇18日◇第7節1回戦◇南港中央野球場

京都大が延長10回の末にサヨナラ勝ち。今季3勝目を挙げ、連敗を6でストップさせた。

勝利をもたらしたのは、この試合でチーム内全打点を挙げた3番中堅の山本 陶二(3年=藤島)。4回裏に一死三塁から左前適時打で先制点をもたらすと、逆転を許した直後の5回裏には二死一、二塁から左越え2点適時二塁打を放って、同点に追いついた。

試合はその後、膠着状態となり、延長戦に突入する。京都大は10回表に無死一、二塁のピンチを凌ぐと、その裏、一死から1番・細見 宙生(3年=天王寺)が中前安打で出塁。続く代打の坪井 雄介(3年=市川)が犠打を決めて二死二塁と一打サヨナラのチャンスを作る。

細見 宙生(京都大)

ここで当たっている山本に打席が回ってきた。2ボール2ストライクと追い込まれたが、「とりあえず食らいついていこうと思って打席に立ちました」と5球目のスライダーを捉え、センター後方に大飛球を放つ。

「センターフライかなと思ったんですけど、芯に当たったのもあって、良い感じで伸びてくれました」と打球は前進守備の中堅手の頭上を越え、細見が生還してサヨナラ勝ち。京都大が激戦を制した。

開幕節ではドラフト1位候補投手の金丸 夢斗(4年=神港橘)を擁する関西大に連勝を飾ったが、そこから勝ち星を積み上げられなかった京都大。「秋に向けてどうつなげていくかが大事」(近田 怜王監督)という位置づけで最終カードを戦っており、総力戦で勝てたことは秋に向けて大きな収穫になることだろう。

全体的に投高打低の傾向がある今季の関西学生リーグにおいて、山本が.333、細見が.326と打率ランキングで1、2位を独占。京都大から首位打者が誕生すれば、2019年秋の北野 嘉一以来となる。19日の2回戦では2人の首位打者争いからも目が離せない。

サヨナラ勝ちを喜ぶ京都大の選手たち

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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