【春季関東大会】白鷗大足利、“第3の投手”が決勝の舞台で躍動する! 152キロ昆野、相模&帝京を無失点の山口に続いて野澤瑛斗が好救援で優勝を引き寄せる!
白鷗大足利・野澤瑛斗
<春季関東大会:常総学院4-5×白鷗大足利>◇26日◇決勝◇上毛新聞敷島球場
初優勝を果たした白鴎大足利は今大会、自己最速を更新する152キロのストレートを投げ込んだ昆野 太晴投手(3年)と、東海大相模、帝京を無失点に抑えた山口 幸大投手(3年)が成長を大きく遂げた。
迎えた常総学院との決勝戦。投手陣で存在感を示したのは、この日3番手でマウンドにあがった野澤 瑛斗投手(2年)だった。7回に2点を追加され、なおも2死1、2塁の苦しい状況で登板したが、「バッターが積極的に打ちに来たので助かった」と、センターフライに抑えてピンチをしのぐ。その後も120キロ台のストレートとスライダー、カーブを巧みに操り、終盤の緊迫した展開の中、3回零封で勝利に貢献した。
これには直井秀太監督も、「想像以上の働きをしてくれて、嬉しい誤算でした。春の県大会決勝戦でも最後投げてくれたので、何か持っているのかな」と称えた。ベンチ前ではリリーフで待機していた山口がキャッチボールをして登板準備もしていたが、「夏の甲子園を目指す上でも、疲労感や重圧が大きくなる。野澤が苦しい場面でどれだけの投球を見せてくれるかという所で、この日はいい働きを見せてくれた」と褒めちぎった。
決勝の登板で存在感を示した野澤は、「上のレベルに上がっていくと、球速も足りない」と、135キロを目標に掲げ、筋トレなどで下半身強化を行い球速アップを図る。この春で2枚看板へと成長を遂げた昆野、山口に続く戦力としても期待を受けるが、「まずは夏まで調子を落とさず、ベンチ入りしてチームに貢献したい」と謙虚さも忘れない。連戦を戦う上で、野澤がさらなる成長を遂げれば、チームにとっても貴重な戦力となる。
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