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本日開幕!関東を盛り上げるミレニアム世代を先取り!【春季関東大会展望】

2017.05.20

 本日から関東大会が開幕する。今年は2年生のミレニアム世代で野手の逸材が集結する。今大会は清宮幸太郎早稲田実業)が注目されるが、2年生野手の人材のレベルの高さが実に凄まじい。今年ほど2年生が主力となっているチームが多く出場する年はないといっていいだろう。そんな逸材たちを紹介していきたい。

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今年の関東大会に登場する2年生の逸材を紹介!

 まず注目が清宮の後を打つ4番・野村大樹だろう。春の大会で5本塁打を打った野村。打球速度の速さ、変化球、直球問わず呼び込んで打ち返す打撃技術の高さは高校生トップクラス。勝負所でもしっかりと打てる勝負強さは魅力で、さらに強肩を生かした三塁守備やベースランニングが速い走塁にも注目だ。熊本で行われた招待試合では若干調子を落とし気味だったが、県大会ではしっかりと復調しているのか、注目をしていきたい。

 その早稲田実業の初戦と対戦する花咲徳栄にも2年生が4番を打っている。その名は野村佑希。県大会では3ホーマー。しかもすべて球場が広い[stadium]県営大宮球場[/stadium]で打ち込んだもので、しかも14打点を記録した勝負強さも光る。内外角をさばける打撃技術の高さも折り紙付き。清宮の打棒に注目が集まるが、「野村対決」も注目が集まるだろう。

  そして1年生から騒がれてきた万波中正横浜)も順調な成長を見せている。だいぶ体が絞れ、切れのあるプレーができるようになり、スピードが出てきた。課題だった守備も成長の跡が見え、自慢の打撃も県大会では不調だったが、鹿児島との招待試合では二打席連続弾を打つなど好調をキープ。関東大会初戦でも豪打を見せることができるか、注目が集まる。同じく横浜には走攻守すべてにおいてスキルが高い横浜齊藤大輝がいる。齊藤の野球センスの高さに惚れ惚れするファンも多くなることは間違いない。

 県大会優勝の東海大相模は2人の野手に注目だ。1人目が1番を打つ小松勇輝。1年春から背番号6のポジションを獲得した小松はこの1年で走攻守で大きく成長。打っては広角に打ち分けるバットコントロールの高さ、そして一発も打てる長打力、守備では広範囲を誇り、そして走塁では普通の打者では単打で終わるような当たりを二塁に陥れる俊足と積極性。報徳学園小園海斗に並ぶ遊撃手といっていいだろう。

 また3番を打つ森下翔太は、1年夏からスタメン出場している強肩強打の外野手。森下は、桐光学園戦の準決勝で、センターへ飛んだ大飛球をダイビングキャッチ。しかし捕球が認められず、1点を許す形となった。この悔しさをばねに森下は場外本塁打。打撃フォームも大きな欠点がなく、レベルスイングで、広角に打ち分けることができる選手。根性が据わった選手で、まだまだ伸びしろを大きく感じさせる選手である。

 明秀学園日立の増田陸も注目だ。増田は、ともに関東大会に出場する野村大樹、そして大阪桐蔭でクリーンナップを打つ中川卓也など高校球界を代表する逸材と同じ大阪福島シニア出身。期待の大型遊撃手として楽しみな存在だ。

 都大会で5本塁打を打った日置航日大三)も、一冬明けて大きく長打力を伸ばした強打の遊撃手。浦和学院では141キロのストレート、縦スライダーで勝負する佐野涼弥、強打の外野手で、広角に鋭い打球を連発する蛭間拓哉の2人も注目していきたい。

 選抜ベスト8の健大高崎は、2年生に逸材が多い。センバツで満塁弾2ホーマーを打った山下航汰も注目のスラッガー。パワフルな打球を生み出す分厚い下半身、打撃技術の高さを注目してほしい。また選抜4試合で5打点と勝負強い打撃を見せた大越弘太郎も走攻守でバランスが取れた二塁手。県大会ではクリーンナップを打っており、この大会でさらに名前を挙げていきそうだ。そして中学時代、野茂ジャパン入りして、アメリカでプレー。そして下位打線を打ちながら、勝負強い打撃と1.9秒台のスローイングを披露する大柿廉太郎も注目だ。

 今年は2年生に逸材が多く集結している。彼らがもっと注目を浴びるのは来年以降になるが、先取りをしていきたい。

▼春季大会の情報はこちらから
2017年度 春季高校野球大会特集

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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