額川 康一選手

額川 康一

球歴:

ポジション:二塁手

身長:180.0 cm

体重:65.0 kg

学年:卒業

寸評

来年の高校野球界を代表するスラッガー北川 倫太郎甲子園では島袋 洋奨から痛烈なセンター前ヒット、右中間を破るツーベースを放ち、全国の高校野球ファンを驚かさせた。国体でも成田中川 諒から場外本塁打を放ち、長距離打者ということをアピールした。しかしこの時期になってこの男の評価は上がらない。この原因はどこにあるのか探っていきたい。 (打撃) 技術的な部分に関しては変わっていない。神宮大会の打撃を振り返っていきたい。 関西戦(2010年11月13日)では左中間を破るツーベース1本のみ。飛距離だけではなく、左にも強烈な打球を飛ばせるのも彼の長所。その打球の速さは高校生としては頭一つ抜けている。 神宮大会は打席での集中力の高さが光った。打席に入るまで念入りに素振りをして打席に入る。打席に入ってからはしっかりと足場を固めて自分のリズムで構えることができている。彼は低め・臭い球には手を出さず狙い球を打つまではしっかりとボールを見極めることができている。四国大会で8四死球を選んだ選球眼の高さが伺える。そして関西戦の6回に彼のヒットゾーンである外角に入ったスライダーを左中間へ運んだ。鹿児島実戦(2010年11月15日)でもマークが厳しい中、インハイの直球をレフト前へ打ち返す器用な打撃を見せた。課題は左投手のインコースの対応か。変則左腕・堅田ということもあるが、まだインコースを捉えきれていないように感じた。インコースの対応さえ高まれば打率はぐっと高くなる。 パワー、打球の速さ、アウトコースのヒット率の高さは相変わらず。あとはマークが厳しくなる選抜大会で相手の戦意を喪失させるような一打を打てるか。その一打が試合を決めれば、この男の評価はぐっと高くなる。 (守備) 打球の反応、打球の追い方を見ると及第点が与えられる内容。ポジションニングもよく、基本はしっかり押さえた守りはできている。ただシートノックを見ていくと強肩というわけではない。外野手を続けるのなら、今の打撃のレベルを更に引き上げ、そして守備ではカットマンにしっかりと返す、打球に素早く反応し、ポジショニングを工夫するなど考えたプレーでカバーしてほしい。打撃を活かしてファーストに専念するのもありだと思うが、外野手としての技術を高める事は決して無駄にならないはずだ。 (走塁) ベースランニングは上手く、長打になった時は上手い走塁を見せている。ただ塁間タイムは4.4秒前後と左打者として遅く、彼の評価がイマイチ上がらないのはこの走力のなさだろう。走力のなさを補うほどの打棒を見せてきているかというとまだ疑問に残る。マークが厳しい中で長打連発という状況は難しいと思うが、高卒プロから入るスラッガーはマークが厳しい中から打ってきた。来年は正念場の年となるだろう。
更新日時:2010.12.16

将来の可能性

2回戦(2010年11月15日)で敗れ、本来の打棒を発揮できなかった北川。だがその長打力は優勝した日大三の選手に比べても凌駕するものがあると評価している。この男の長打力を本物と思わせるには甲子園で観客、スカウトを納得させる活躍を魅せなければならないだろう。本人もそれを自覚しているはず。ただそれを気負いすぎてもしょうがない。自分が狙い球だけ一発で仕留める鋭ささえ身に付ければ、自ずと結果は出るはずだ。 来年の高校生を引っ張る左のスラッガーという評価は変わりない。選抜では今年の甲子園以上のインパクトを残す活躍を魅せてくれることを期待したい。
更新日時:2010.12.16

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