小松 龍一選手 (花巻東)
花巻東の出世背番号「17」を背負う期待の147キロ右腕、フォーム技術が出色
<第105回全国高校野球選手権記念大会:花巻東4ー1宇部鴻城>◇8日◇1回戦◇甲子園
最速147キロの直球と多彩な変化球を操り、三振を量産する。近年の高校生はがっしりした体型をした投手が多いが、どちらかといえば体の線は細い。この体型からよく140キロ台の直球が投げられるなと思う。自分なりに出力の高い直球を投げるポイントを理解しているのだろう。
甲子園では、常時130キロ前半〜142キロを計測。セットポジションから始動し、ゆったりと左足を上げてから、踏み出す直前に、左足を突き上げる動作を行ってフォームに勢いを与える。そこから内回りのテークバックを行い、リリースに入る。
リリースに入るまで全く力みがなく、ネット裏から見ても、まるでピュッと腕が出てくるみたいで、打者からすれば、打ちにくいのではないか。
細身で高パフォーマンスを出せている投手は故障してしまうと、一気に落ちてしまう懸念がある。しっかりと体づくりとケアを行い、故障に強い本格派右腕となって、この世代を代表する存在になることを期待したい。
更新日時:
2023.08.09