村上 海斗選手 (一関学院)
村上 海斗
都道府県:岩手
ポジション:内野手
投打:右 / 右
身長:175.0 cm
体重:76.0 kg
神奈川から岩手の強豪に進んだスラッガーに注目 祖母のために快音響かす
一関学院(岩手)この夏、「毒蜂軍団」の異名がつく強打を武器に12年ぶりに甲子園に出場した。秋からの新チームは県大会準々決勝でライバル・花巻東の前に敗れたものの、打線は健在。なかでも秋季県大会で打率.667と絶好調だった村上 海斗内野手(2年)の活躍は、来年春以降も見逃せない。
中学時代は神奈川県が活動拠点の横浜緑ボーイズで、熱いプレーを信条に3年間過ごしていた。その後、気仙沼で震災の被害を受けた祖母の近くで、プレーしている姿を見せるために、はるばる岩手県の一関学院への進学を決めた。入学直前に祖母が亡くなったことで迷うところもあったというが、「どこかで見ていることを信じる」と心に決めて神奈川県を飛び出した。
夏の甲子園はランナーコーチャーとして出場。新チームからスタメンに名を連ねるようになったが、決して最初から良かったわけではない。始動が遅れることで自分のポイントで打てないことが続いた。さらに「バットの芯に当てようと心掛けていた」と当てに行くスイングにもなってしまい、消極的なバッティングになっていた。
結果を変えるために、「多少のボール球でも打ちに行こう」と積極的なスイングを心掛けた。タイミングを早めに取り始めて、ストライクゾーン付近に来た球に対しては、「ぶつけに行く」感覚で向かっていった。これで差し込まれることが減りはじめ、自身のポイントでとらえられることが増えた。
取材の打撃練習を見ていても、「ぶつけに行く」感覚は伝わってきた。すり足気味にタイミングを取りつつ、バットのヘッドを投手方向に倒してトップを作ると、レベルスイングで振りだしつつ、重心をしっかり前に運んで力強いスイングを見せていた。
22年の甲子園は「祖母に連れていってもらった」と感謝の思いを語っていた。今後は自身のバットで甲子園への道を切り開くことを期待したい。
更新日時:
2022.12.20
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