森本 哲星選手 (市立船橋)
短評
試合レポートから抜粋 その後のマウンドに上がった森本 哲星投手(3年)は、1年生の好投に刺激されたのか、打者22人を1安打で抑え、0封リレーで28年ぶりの歓喜を呼び込んだ。 背番号20の最速143キロ左腕は今大会で大きく注目を集める存在となった。この日も得意のスライダーで的を絞らせず、危なげない投球だった。3番・中堅の森本 哲太は双子の兄。鳥取から家族で移住し、2人揃って「市船」の門を叩き、投打の中心選手として優勝へ牽引した。 目標を聞かれると「プロ志望です」と力強く答えた。春の千葉県「優勝投手」の称号が付き、千葉1位として出場する関東大会でも一層のアピールを誓った。
更新日時:2022.05.18
寸評
試合レポートから抜粋 市立船橋・森本哲星投手、東京学館・田中千歳投手の投げ合いは見応えがあった。 鳥取出身の森本は、下級生の時から順調に経験を積み、最速143キロに達した県内屈指の本格派左腕。3月の紅白戦で打球が左肘に当たり、戦線離脱。県大会ギリギリで間に合い、登録変更で背番号20としてベンチ入りした。実戦登板は少なく、これが今大会初登板。「ほぼぶっつけ本番でした」と振り返る。 そのため直球の走りは本調子ではなく、常時130キロ前半〜136キロとそれほど速くはない。ただ、この冬で磨いてきたスライダーの切れ味が光った。カーブのような曲がりを見せていたスライダーは、さらにストレート系から手元で急激に落ちる縦系のスライダーへ変貌。 「スライダーのスピードが上がったのが良かったと思います」。120キロ前半のスライダーは、手元で鋭く落ちて、多くの空振り三振を奪うことができる。女房役のプロ注目捕手・片野優羽捕手(3年)は「スライダーが良かったと思います」と絶賛した。 しっかりとゲームメイクを行い、6回以降は無安打と尻上がりに調子を上げていき、10奪三振、被安打4、完封勝利を挙げた。 海上監督は初先発の森本について「この冬は体づくり、投球練習など非常に意識高く持って取り組んでいました」と取り組みぶりを評価。精神的な成長が完封勝利につながった。 体つきも175センチ、65キロだったが、体重が73キロと8キロも増量した。まだ実戦登板も少なく、まだ5月にしては気温も低かった。夏になれば、もっとスピードは上がっていくだろう。 県内屈指の左腕として、期待通りの結果を残した森本以外にも多くの投手が公式戦でも好投をしており、海上監督は「投手陣の取り組みがよく、しっかりと成長してくれた」と評価しており、準決勝の拓大紅陵戦では投手陣が力を発揮し、関東大会出場をつかんでいきたい。
更新日時:2022.05.18
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