井上 広大選手 (履正社)
短評
試合レポートから抜粋 まず4番井上広大の本塁打で同点に追いつく。一打席ごとで修正ができる井上。この打席でも冷静だった。 「1打席目はタイミングが早く、開きが早いフォームとなっていました。そのためタイミングを遅くして、体の中でとらえることを意識しました」 その結果が今大会4本目。高校通算46本塁打目につながった。また6番野口海音は特大2ラン(高校通算30号)で勝ち越しに成功する。 「自分のスイングを心掛けました」と迫力満点のフルスイングで特大2ランで勝ち越した。その後、1点差に追い詰められたが、6回表には井上が右中間を破る二塁打でチャンスを作る。この打席でも冷静だった。 「ボール球でしたが、レフト方向へ狙ってしまうと体が開いてしまうので、センター方向を意識して、体を開かず打ち返すことができました」 この修正力の高さには岡田監督も驚いている。 「実は修正力が高くなった記事を見て私自身、驚いています。彼がコメントしていることは、私が教えている、話していることなんですよね(笑)それができるようになったのはレベルが高くなっている証拠ですし、同点本塁打を含め4番打者らしくなってきました」 4番打者の成長を評価していた。
更新日時:2019.07.30
短評
コラムから抜粋 大阪大会準決勝・近大附戦の8回裏、二死二塁。2ストライク2ボールから甘めに入った外角へのボールだった。打った瞬間、レフトスタンドへ一直線。今大会3本目は貴重な2ランとなった。この本塁打について、井上は冷静に打てる要因を話をした。 「前半、タイミングが合わなかったので、少しずつポイントを近くすることで合わせていきました。そのためにバットを引くテークバックの動作を少し小さくしたことで、内から出るようになり、ホームランにできたと思います」 このように井上は試合中に微調整を行い、実行ができる。試合中の微調整を行うようになったのは、大会に入ってからだ。 「大会に入るとマークが厳しくなるのはわかってきます。その中で、相手の攻め方に応じて打撃フォームも微調整を行います。相手の研究の上をいく打撃をずっと心がけています」 その結果が22打数9安打、3本塁打9打点の活躍につなげている。井上の長打力が開花の兆しを見せたのは2年秋から。そのきっかけは打つポイントを変えたことだった。 「今までは投手よりのポイントで打っていたのですが、秋から捕手寄り。後ろのポイントでとらえるようになりました。そうなるとかなり飛ぶようになったのですが、相手投手のボールが速いと振り遅れも多くなったので、スイングスピードを速くする練習に取り組んできました」 さらに技術的に意識しているポイントとして井上は軸足(右足)を挙げた。 「右足の近くで振るといいますか、そうすることで、僕の意識としては内側で振ることができるので、無駄がなく、捉える確率も高まります。『体の中で振る』 。これを最も意識していることです」 187センチ97キロと高校生離れの体格をしているが、これまでの本塁打は持ち前のパワーを生かす技術と思考力があって成り立っているのが分かる。
更新日時:2019.07.30
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