清水 大成選手 (履正社)

清水 大成

球歴:履正社

都道府県:大阪

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:176.0 cm

体重:76.0 kg

学年:卒業

短評

 またも、履正社からプロを狙える好左腕が現れた。近畿大会では無四球のピッチングを魅せているが、それは自然にできたものではなく、時間をかけて作りあげた制球力だからこそ、簡単には崩れない。これまで清水は悔しい投球がいくつもあった。それを乗り越えて良くなっている。 試合レポートから抜粋  コールド勝ちを収めた履正社。京都1位の福知山成美と対戦。  先発は初戦で145キロを計測した左腕・清水大成(2年)。確かに球質の良さが伝わる本格派左腕だ。ノーワインドアップから始動し、右足を大きく上げていき、内回りのテークバックをとり、右足に全体重を乗せて投げ込む姿は2016年のエース・寺島成輝(東京ヤクルト)を彷彿とさせる。  130キロ後半~140キロ前半(最速142キロ)のストレートは回転数が高い。全身を使って強く腕を振る投球フォームで、よどみなくストライクが取れるところは大きな素質。ストライク先行ができるのは大事なファクターで、良いセンスを持っている。  また、手元で小さく曲がるカット系と大きく曲がる2種類のスライダー、100キロ台のカーブ。直球とあまり変わらない腕の振りで、さらにひざ元から変化をするので、打者は判別ができず空振りを繰り返す。   2019年度の高校生左腕では、及川雅貴横浜)とともに注目されているが、完成度では断然、清水。プロで活躍できる左腕は、リズム、コントロールが優れた左腕が必須条件となるが、清水はそれが備わっている。  清水は全く四球を出さない。終盤になっても130キロ後半を計測。最後まで落ち着いたピッチングで、3安打無四球完封勝利でベスト4進出を決めた。清水は近畿大会は16イニング21奪三振、さらに無四球でK/BBは21.00と驚異的な数字を出している。  清水は「9回通しての完封は初めてでした。今日は野口がワンバウンドを止めてくれるので、しっかりと腕が振れましたし、ストライク先行のピッチングができたのはこれまでの経験が生きたと思います」と喜んだ。また履正社の岡田監督も「無四球ですか?それは驚きです。彼は自滅することが多かった投手ですので、本当に成長しました」とエースの成長ぶりに目を細めていた。
更新日時:2018.10.30

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