中森 俊介選手 (明石商)

中森 俊介

球歴:明石商

都道府県:兵庫

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:181.0 cm

体重:79.0 kg

学年:卒業

短評

レポートから抜粋 明石商の先発、中森俊介(2年)が素晴らしかった。ストレートは最速146キロと速く、変化球はスライダー、カットボール、カーブ、ツーシーム、チェンジアップ、フォークボールと多彩で、ストレートで押す力強さを備えながら変化球で打者の打ち気を殺ぐ技巧も持ち合わせ、と書こうとしたところで、中森は「持ち球はスライダー、スプリット、チェンジアップの3つ」と報道陣に語ったらしい。えーっ、カーブ、カットボール、ツーシーム、フォークボールはどこへ行ったの。  125キロで横変化するスライダーに対して130キロで鋭く横変化する球はカットボールではない? 116キロで縦変化する球はカーブではない? 123キロの変化するチェンジアップに対して133キロで揺れて落ちる球はツーシームではない? フォークボールでなくてスプリットではない?   様々な「?」を反芻しながら、それだけ中森の変化球は判別が難しいのかと思った。隣で見ていたスポーツライターに「奥川恭伸に似ている」と言われ、軽く腕を振って145キロ以上のストレートをスピードガンに掲示する本格派ぶりは確かに似ていると思った。「来年の上位候補」という言葉も出た。  公立校でありながら松本航(西武1位)、吉高壮(日本体育大3年)、山﨑伊織(東海大3年)とドラフト候補を輩出するのは、指導者に選手を育成するノウハウがあるからに他ならない。高校の3年間で仕上げるのではなく、その選手の大学、社会人、プロまでの展望もあるのだろう。 中森は9回を完投して、被安打9、奪三振10、与四球1、失点1という成績。右打者に対する外角低めストレートの横の角度が素晴らしく、同じ軌道から外に逃げるスライダーが続くと、右打者はまず打てない。9安打中、6本を打たれた左打者に対する攻め方が2回戦以降の課題になる。外角勝負の前にいかにして内角を攻めるか。4回の失点のきっかけは左打者の振り逃げだが、この球が内角をえぐるカットボールではないかと思った速いスライダー。2回戦ではこの球をもっと見せてもらいたい。
更新日時:2019.03.30

短評

 好投手を数多く輩出した明石商だが、その中でも素質の高さは一番と呼べるのが、中森俊介だ。1年生ながら最速145キロ。ボールの質の高さ、フォーム技術の高さ。高卒プロを狙える雰囲気を持った投手だ。  右オーバーから投げ込む直球は常時130キロ後半~145キロを計測。延長10回には140キロ台を連発したストレートはスピードだけではなく、回転数、角度も兼ね備えた一級品のストレートだ。181センチと上背もあり、まだ体も細いので、3年生には150キロに到達する可能性は十二分に持っている。さらに切れ味鋭いスライダーを低めに操り、高校1年生の投球のレベルではない。  ワインドアップから始動し、左足を高々と上げていき、右足の膝を適度に伸ばし、バランスよくたつ。その後、遊撃方向へ伸ばしていきながら重心を下げていき、着地する。コンパクトなテークバックからトップを作り、リリースに入る。指先の感覚もよく、強く腕が振れる。  高校1年生としては文句なしの投球内容。果たして2年センバツではどんなピッチングを見せてくれるか。
更新日時:2019.03.27

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