中野 翔哉選手 (興國)

中野 翔哉

球歴:興國

都道府県:大阪

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:177.0 cm

体重:93.0 kg

学年:卒業

短評

 春季大会では5本塁打。大阪春季府大会で5本塁打は、清原和博中田翔に並ぶ記録である。その中野はどんな男なのだろうか。  ・打撃 まず目につくのは本人がフルスイングにこだわっていると話すように、ヘッドスピードの速さ。これほど振り切れる高校生打者はそうはいない。5本塁打を打ったのが十分にうかがえるスイングスピードだった。  スクエアスタンスで構え、グリップを肩の位置に置いて背筋を伸ばして構えている。グリップ位置が高く、肩に力が入りやすい選手。中野はそれが分かっていて、肩を回したりしながらほぐして打席に入っている。柔軟にバットが出せる工夫はこれからも続けてほしい。  始動の仕掛けを見ると投手の足が下りたところ始動を仕掛けていき、左足はしっかりと上げていきながら、タイミングを計る。トップの動きを見ると深くとっていきながら、振り出しに入る。この試合、スイングを見ると外回りになっており、的確にボールを捉えることができていなかった。  春季大会終わって通算11本塁打。この春の活躍を喫代えに本塁打量産する可能性は十分に持っているだろう。 ・守備  5キロ減したことが大きかったのか、昨夏は一塁だったが、今春はサードとなった。まだまだプレーのスピード感は求めていきたいが、中学時代から遠投90メートル以上投げ、本人も背筋力に自信があると語っているように肩はかなり強い。もう少しスローイングという部分にこだわっていけば、強肩サードになれる可能性は十分に持っている。  この春になって急浮上したスラッガー。スイングスピードは一級品だが、これから一流投手と対戦してどれだけ実績を残せるかがカギだと考えている。次のステージでは小技や細かい野球が求められるチームよりも、打撃型のチームの方が馴染むタイプ。それを考えると、NPBや独立リーグを視野に入れるべき選手ともいえる。  この春の大会の活躍を自信につなげ、そして5回戦で1安打に終わった悔しさを糧にして、ぜひ夏でも豪打を見せてほしい。
更新日時:2017.05.09

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