古賀 悠斗選手 (福岡大大濠)

古賀 悠斗

球歴:福岡大大濠

都道府県:福岡

ポジション:捕手, 遊擊手

投打:右 / 右

身長:174.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 今年の高校生捕手の中では一番の評価を受ける逸材ではないだろうか。昨夏に捕手へコンバートし、神宮大会で高校通算41本塁打を放ち、さらに1.9秒台の強肩を披露。攻守ともに技術が高く、選抜注目打者の1人だ。昨夏の時点では巧打が光る遊撃手という位置づけだったが、昨秋の飛躍で、ワンステージ上がった選手だ。 (打撃)  外角球に対しても、思いっきり巻き込んで打つスタイル。神宮大会でも本塁打を打った打席でも甘く入った変化球を引っ張ったものであった。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置において背筋を伸ばして構えている。投手の足が着地したところから始動を仕掛けるスタイル。足上げを見るとすぐに着地するのではなく、投手の足上げに合わせて左足を上げる時間を長くしたり、短くしたり工夫をしている。  そのため始動の仕掛けは若干遅く、ボールを手元まで引き付けて高速なバットスイングで鋭い打球を飛ばす選手だ。トップの動きを見ると、捕手側方向まで引いていく。ややグリップが体の奥に入りすぎているため、インコースの捌きが気になるが、外角球に対してはヘッドが下がることなくボールを捉えることができている。  これまでの大会を振り返ると、右ひじの使い方が実にうまく、内回りのスイングができており、ボールを捉えたときは、へその前で打っており、打つポイントも実に良い。  軸のブレも小さく、たまに腰の開きが早くなってしまうのは気になるが、これぐらい思い切りボールを巻き込んで鋭く打ち返せた方が相手バッテリーにとっては怖い。2年夏までは巧打者という印象が強かったがすっかりとスラッガーという印象に変わった。 (守備)  古賀の魅力はなんといっても超高校級のスローイング。遊撃手を守っていた時からその強く正確なスローイングの高さを評価していたが、捕手になってもそのスローイングは一段と際立つようになっている。  スローイングタイム1.84~1.90秒前後を計測し、その強肩はまさに全国トップクラス。ステップワークがスムーズで、さらにスローイングのコントロールも安定しており、スローイングのレベルはすでにプロ級だ。  キャッチングを見ると、なるべく動かさず、しっかりと受け止めようとする意識があるが、まだしっかりと止めきれないところがあり、要勉強。高めのつり球を使ったり、カーブでアクセントをつけたりと、考えながらリードをしている様子が伝わってくる。
更新日時:2017.02.05

将来の可能性

 強肩・強打。もともと遊撃手を守っていたフットワークの良さとプロのスカウトが好むようなスキルが備わっている。捕手経験がまだ浅いので、キャッチング面で課題はあるが、その分、余計な癖はなく、伸びしろがかなりある選手とみていいだろう。  センバツでは、攻守ともに成長した姿を見せることができれば、今回、センバツで出場する捕手の中では最もプロに近い1人ではないだろうか。
更新日時:2017.02.05

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