万波 中正選手 (横浜)
歩み
スケールの大きさではこの世代ではナンバーワンの万波中正のここまでの歩みをまとめていきたい。 ■関東大会準々決勝 万波は変化球を泳ぎ気味になりながらも、豪快に持っていった当たりは見事だった。変化球には合わせるのが上手く、県大会よりも状態は上がっていて、二塁打を打って、ベースに到達した後、満面の笑みを見せる万波。万波が打った後、球場は今日一番の盛り上がりだったが、やはりスター性がある選手だ。 今日の一打でモチベーションは上がっているので、準決勝で登場があれば、その第1打席はかなり期待しても良いのではないだろうか。もし万波が持ち味である豪打を見せた時、横浜にとって大きな推進力となりそうだ。 ■県大会決勝 安打に終わった万波は打球の速さ、打球の上がり方は別格。あとはドンピシャのタイミングで、どれだけ打てるか。外野守備を見るとまだ動きが緩慢でこちらは鍛える必要がある。潜在能力は高いが、攻守両面で課題が多く、3人の中で、試合で活躍するのが一番時間がかかる印象を受けた。彼らは凡打で終わっても素質が高いのは分かる。ぜひ大きく育ってほしい。 ■県大会4回戦 注目の万波は4打数2安打。三振、二塁打、三振、右前安打だった。シートノック、一つ一つの所作、打撃を見て、野球選手・万波は確かにビッグな逸材だ。最近のU-18世代で、最も衝撃を受けたスラッガーがジョシュ・ネイラー(現・マーリンズ傘下ルーキーリーグ)なのだが、そんな世界レベルの野球選手を目指せるポテンシャルがあることは十分に伝わった。この男が大きく育つには、どんな成長を見せればいいのか? またこの試合で見えた課題は別の機会でお伝えしていきたい。
更新日時:2016.07.06
ここに注目!
県大会から関東大会を見て感じたのは、彼の長所は ・リーチが非常に長く、強く踏み込んで外角球を裁けること(まだ確率は低い) ・詰まりながらも飛ばせること 詰まりながらも外野の頭を越せるところは何か違う。詰まってでも振り切る姿勢は大事だけど、しっかりとコンタクトできる技術がないと上の世界では厳しい。 それは間合いがうまくとれず、リストワークが固い打撃になっていること。スイングそのものは豪快だが、ボールを捉える技術がまだ低く、確実性に欠けるところがある。それでも練習試合では豪快な本塁打が出ているように、パワー自体は素晴らしいものはある選手で、全国各地で多くの1年生をみてきたが、選手としてのスケールの大きさは全国ナンバーワン。上手く才能を開花すればとてつもない本塁打を連発する可能性を持った選手で、いわゆる規格外のことをやってのける選手になるのではないかという期待感はある。ただそれが高校生のうちに実現するかはまだ分からない。 この夏でも出番があれば、緩やかな成長が見えているのか、確認をしていきたい。
更新日時:2016.07.06
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