才木 浩人選手 (須磨翔風)

才木 浩人

球歴:須磨翔風

都道府県:兵庫

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:187.0 cm

体重:79.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年8月27日)  2016年度の兵庫県は好投手が多い。甲子園出場した滝川第二からは友井 寛人塩本 周平は140キロを超え、バネの強さを生かした投球フォームから140キロを超える速球を投げる東郷 太亮神戸国際大附)など、取り上げたい投手は多くいるが、ここで割愛させていただく。その中でもエンジンの大きさならば、ナンバーワンと呼べるのが須磨翔風の才木 浩人である。そのエンジンはただの好投手レベルではなく、高卒プロへ行けるかもしれないと思わせるぐらいの大きさとスケールがあるのだ。  才木は藤浪 晋太郎(阪神)に似ているといわれるが、なぜ似ているかといえば、186センチ78キロとすらりとした体格であること。  テイクバックの大きさとトップに入ったときの胸の張りの大きさ、さらに背負い投げのようなダイナミックなメカニズムに藤浪と似通っているからであろう。  大谷 翔平のように器用に体を使いこなすフォームではなく、持っている体の力を最大限に引き出す狙いが見える。  才木は常時135キロ前後・最速139キロを計測。2年秋の時点でコンスタントに135キロを出せる高校生はそうはいない。なかなか重量感のあるストレートで、手元で押し込んでいけるのが魅力だ。マックスは143キロで、この日はそれほど調子が良くない内容だったようだ。変化球はスライダー、カーブを投げていたが、ストレートにタイミングが合わない神戸高専打線を見て、直球中心の投球でねじ伏せに行った。ちなみに藤浪は打者の手元で驚異的な曲りをするスライダーが決め球であった。才木もストレート以外でそんな決め球があってもいい。そうすれば今のストレートが生きてくる。  才木が目指すは打たれにくいストレート。140キロを出すことではなく、より速く見せられるようにフォーム面でもこだわっている。強く腕が振れる選手で、130キロ後半でもこれほど力感のあるストレートを投げる高校2年生も数少なく、7月から3年生だけではなく、来年のドラフト候補となり得る2年生も追いかけているが、才木も十分にその1人に入るだろう。  才木が目指すは150キロ。一つ一つ積み上げで、来年には兵庫県ナンバーワンピッチャーと推せる力量を身に付けることを期待したい。
更新日時:2015.09.01

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