河野 竜生選手 (鳴門)
寸評
昨年の主将・河野 拓斗の実弟。センス抜群の動きを見せていた兄だったが、弟は実戦力溢れる好左腕だ。 (投球内容) 高校1年ということもあって球速は常時125キロ~130キロ。力を入れると、常時133キロ~135キロを叩き出すようになる。 決して速くはないが、1年生と言うことを考えるとなかなかのスピードだが、実戦派左腕タイプは高校1年の時は比較的早くても、その後はあまり伸びていかないケースが考えられる。そのイメージを一変させることができるかが、3年間の課題となるだろう。 変化球は110キロ台のスライダー、90キロ台のカーブ、100キロ台のチェンジアップを投げ分けていきながら、両サイドについて淡々と投球を組み立てていく。また90キロのカーブを使うので、緩急を生かした投球を心掛けようとしているが、ストレートの勢いがまだ発展途上で、甲子園レベルの打者になると、大きな効力を発揮していない。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。右足を胸の近くまで引き上げ、左足を真っ直ぐ引き上げる。右足を一塁方向へインステップをしながら、重心を下げていき、着地を行う。ステップ幅が狭く、すぐに足を下ろす投手なので、下半身の粘りが欠いて、タイミングも取り易い。 右ひざのグラブを斜めに伸ばして、開きを抑える工夫を行っているが、もう少し下半身のステップを意識しながら、タイミングを遅らす意識が出てくると良いだろう。また最大の課題は体重移動。初回~2回まではしっかりと体を使って投げることができていたが、3回以降は足を上げきることなく、体重移動を始めてしまい、突っ込んだ投げ方になっている。
更新日時:2014.10.01
将来の可能性
まだ実戦派左腕としてみると、フォーム技術、投球術で課題を抱えており、まだ自分のベストのフォームを継続できないスタミナ面など課題が多くあり、投球では「粘っこさ」というモノを追求していってほしい。そういう粘りが出てきて、コンスタントに130キロ台を計時し、今使っているカーブを有効活用できるようになるだけでも、高校生でも打ち難い投手へ成長をしていくのではないだろうか。 2年間あるので、しっかりと目的意識を持って、全国を意識出来る技巧派左腕へ成長していくか、注目をしていきたい。
更新日時:2014.10.01
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