藤嶋 健人選手 (東邦)

藤嶋 健人

球歴:東邦

都道府県:愛知

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:77.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2014年月日)  藤嶋 健人は1回戦に比べると、制球力が安定し、140キロ前後の勢いのあるストレートが両サイドへ決まる。何より強く腕が振ることができしっかりと指先に力が伝わっているので、その勢いはとても高校1年生とは思えない。 5奪三振のうち、見逃し三振は4つ。コーナーギリギリに140キロ台のストレートを決める制球力が藤嶋の真骨頂といもいえる。  そして強打の日本文理に真っ向から立ち向かっていく度胸の強さ。 藤嶋に特に痺れさせられたのは4回表、二死二塁の場面で、池田貴将(3年)を見逃し三振に奪った場面だろう。2ストライク1ボールと追い込んで、内角へ135キロのストレート。
5回まで無失点に抑えた。5奪三振を奪う快投。140キロ台のストレートに加え、120キロ台のスライダー、100キロ台のカーブを使い分けながら投球を構成していく巧さもあった。  ここまで書くと非の打ち所がない投手なのかと思ってしまう。だが藤嶋の課題は、長身投手に比べて縦の角度がないことだ。野手にとって一番嫌な角度というのは縦の角度だ。ストレート、そして縦に大きく落ちるチェンジアップ。大概の打者は目線が上がってしまい、空振りを繰り返してしまう。  藤嶋は身長176センチと投手としては平均的な体格。投球フォームも、テークバックもコンパクトな旋回を行い、リリースに入る。体重移動も真っ直ぐ踏み出すことが出来ており、完成度の高いフォームだが、時折、左ひざの開きとともに左肩の開きも早くなり、打者から見えやすくなる。  またリリース位置もそれほど高くないので、打者からすればアジャストがしやすい。藤嶋はその弱点をコーナーへの制球力と140キロ台のストレートでカバーしてきた。だが疲労により、球速は130キロ台後半まで落ち、またボール球が真ん中に集まると、打ち込まれてしまう。  6回表には星 兼太(2年)に1点差に迫られる適時打を打たれ、池田貴将(3年)に逆転適時打を許し、6回途中でマウンドを降りた。スタミナが切れたことで、持ち味のコントロールの精度が少しだけ悪くなってしまった。  これからの課題として、より高低を使い分ける投球を身に付けることだろう。 藤島は両サイドへの投げ分け、カーブをうまく使いながら投球を組み立てているが、まだ縦変化が少ない。この2年間で、縦の変化をマスターして、そして自慢のストレートも、さらに球速を上げていければ、ドラフト候補としてマークされる完成度の高さを持った投手であることは間違いない。
更新日時:2014.08.19

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です