永谷 暢章選手 (履正社)
寸評
中学時代は140キロ台の速球を投げていたといわれる右の本格派右腕。選抜では一躍評価を高めることができるか。 (投球内容) まだ素材型と言われる投手の投球内容で本格化していない。ただ大型右腕ならば誰も歩道であり、暖かく見守っていきたい投手。 右オーバーから投げ込む直球は常時140キロ前後は出ていそうで、腕の振りの鋭さ、上背の大きさ、重量の大きさを考えれば、いずれは150キロを超える速球は期待できるポテンシャルはそなわっている。まだ細かな制球力はなく、ストライクゾーンをめがけて思いっきり投げる意識。意図的に投げられる投手になるにはまだ時間がかかる印象を受けた。 変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分ける。スライダーのキレはまずまずで、ストレート、スライダーを軸に投球を組み立てている。 クイックは1.2秒台でまずまず。 (投球フォーム) ノーワインドアップから始動し、左足を高々と上げていきながら、右足の膝をバランス良く保って投げる。左足を遊撃方向へ伸ばしていきながら、重心を沈めていきながら、前足を伸ばしながら、真っ直ぐに着地する。ステップ幅は広いが、深く沈めて膝の角度を作ることが出来る投手ではなく、股関節の柔軟性はあるタイプではないようだ。軸足はプレートに押さえ付けることは出来ず、やや浮いた状態になってしまっているので、低めへ押さえることができない。 左腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら左胸に抱え込んで、体の開きを抑え、テークバックは内回りの旋回をしていきながら、トップを作り、リリースに入る。まだリリースポイントを見ると定まっていないことは多いが、しっかりと指がかかったときは実に素晴らしいストレートを投げることができている。最後のフィニッシュではしっかりと腕を振り切り、フィニッシュを終えることが出来ている。まだ上半身の力を生かしたフォームだが、今の上半身の鋭さとともに骨盤の旋回も連動し、指先にしっかりと力を伝えることができれば、145キロ~150キロは出せる投手だ。
更新日時:2014.02.08
将来の可能性
ポテンシャルは非常に高いものがある投手。ただ安定感は物足りないものがあり、時間がかかる印象を受けた。ただ我慢強く投げさせて、投球のイロハを覚えれば、勝てる大型右腕に化ける可能性を持っている。この1年、世代を代表する逸材へ成長するか注目していきたい。
更新日時:2014.02.08
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