佐藤 世那選手 (仙台育英)

佐藤 世那

球歴:仙台育英

都道府県:宮城

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:84.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2014年11月17日)  そしてエースの佐藤 世那(2年)の可能性にも迫っていきたい。佐藤の特徴といえば、これでもかというぐらい取るテークバック。まるで「アーム式」のフォームなのだが、可動域の広さがこの投手の強みだ。肩肘の柔らかさが感じられ、下半身主導の重心移動を見ると、股関節の柔軟性も高いのだろう。  ほとんどの試合で完投しているのだが、このメカニズムで、大きな故障がないというのは、彼に一番合っているということだろう。また左ひざが開かずに急激に腕が出てくる感覚なので、想像以上に打ち難いともいえる。  右オーバーから投げ込む常時140キロ前後(最速142キロ)の直球は手元でも失速しないキレのあるストレート。さらに球速が伸びていけば、もっと空振りが奪えるだろう。  また中学2年から投げ始めたという決め球のフォークは、無回転ではなく、回転をかけている。シンカー気味に落としたり、球速のあるスプリット気味のフォークと変化は多様で、なかなか器用な投手だ。この日はストレートのコントロールが安定しており、追い込んでからフォークで仕留めるというパターンは少なかった。  投球フォームからして、速球で押す本格派スタイルと思うが、意外にもフォークを使い分ける技巧派な一面を見せる。仙台育英の先輩投手たちと比べると投球術の巧さ、スタミナ面が優れた投手だ。  強打の九州学院相手に、7回を投げて無失点の好投を見せた佐藤。決勝は巧打者揃いの浦和学院相手にどんな投球を展開していくのだろうか。
更新日時:2014.11.21

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