小野 郁選手 (西日本短大附)

小野 郁

球歴:西日本短大附

都道府県:福岡

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋 (2013年07月10日)  小野が1年間経てパワーアップをみせた。176センチ70キロと決して上背はないが、テークバックを大きく取って、左肩を高く掲げて、真上から振り下ろす投球フォームは常時140キロ~146キロ(最速148キロ)を計測した。指先にしっかりと力を伝わったストレートは捕手のミットまで失速しない伸びのある速球。そして変化球も素晴らしい。120キロ前後のスライダー、110キロ前後のカーブ、125キロ前後のフォークも空振りを奪うことができている。常時140キロ台の速球を投げ、なおかつキレのある変化球を投げ分け、投球を組み立てられる投手は、全国的に見ても数少ないといってもいいだろう。
更新日時:2013.07.12

寸評

 昨夏すでに、1年生ながらMAX143キロのストレートを投げ込んでいた 小野郁 。少し背中を後ろに傾けたフォームから、伸びのある常時135キロ級の球をビシバシ投げ込んでいた。今回は、昨夏の模様を改めてみて、この夏の活躍を期待してみたいと思います。   (第一印象)    それほど体が大きくはないので、スケールよりも筋の良さを感じさせるタイプ。マウンド捌きは洗練されており、それでいて上級生に混じっても、ひ弱さは感じられません。   (投球内容)    球速は常時135キロ前後は出ていそうで、少しシュート回転するのは気になります。それでも打者の手元まで、ボールが生きているので空振りを誘えます。変化球は、カーブを大きなアクセントに、スライダー・フォークなども織り交ぜます。スライダーは、カウントを稼ぐというよりも縦に鋭く曲がって、フィニッシュボールとしての役割を果たします。細かいコースの投げ分けはできないのですが、ストライクゾーンに先行してボールを集められます。   <長所>    振り下ろした腕が絡むように、腕がしっかり振れているのが好いところ。そのため、速球と変化球の見極めが困難。更に「球持ち」が非常に良く、指先まで力を伝えてリリースできます。こういった高校生は稀で、打者の手元まで伸びのある球を投げられます。    ボールへの体重の乗せも上手く、上手くボールに力を伝えられます。すでに一年生ながら、理想的な体重移動が出来ています。このまま素直に筋力アップ・体重を増やすことができれば、確実に質が伴ったストレートに磨きがかかるでしょう。   <課題>    足の甲の地面への押し付けが浮いてしまい、力を入れて投げてしまうと、ボールが上吊る危険性を感じます。しかし彼の場合、稀なまでの「球持ち」があるので、指先でコントロールをつけてしまう器用さで補うことができるかもしれません。
更新日時:2013.07.01

将来の可能性

 順調に体が大きくなっていれば、新チーム以後福岡では屈指の好投手として話題になるのではないのでしょうか。そこからプロとなると、更にもうワンランク上の成長が求められますが、全国レベルの好投手に育つことは大いに期待されます。2014年世代の、中心的な存在に育つことを期待してやみません。
更新日時:2013.07.01

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