髙橋 光成選手 (前橋育英)

髙橋 光成

球歴:前橋育英

都道府県:群馬

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:188.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2013年07月23日)  前橋育英の2年生エース、高橋光成(右投右打・188/82)が序盤と中盤以降では違う投手に見えた。序盤は大きく外回りするバックスイングに違和感があり、ストレートが144、5キロを計測しても野暮ったく見えて仕方がなかった。斎藤佑樹(日本ハム)の専売特許、軸足を曲げたまま始動してフィニッシュまで1回も伸びることがないというフォームも気になった。これに左肩上がりが加わり、力むと判で押したようにストレートは右打者の内角高め方向に抜け、スライダーは低めに引っ掛かった。  ついでに言うと、ディフェンス面も相当危なっかしい。捕らなければいけないゴロを捕り損なって三塁ゴロにしたり、5回には無死一塁の場面でけん制悪送球をして得点圏にランナーを進めるシーンもあった。  ディフェンス面は最後まで危なっかしかったが、ピッチングは中盤くらいからガラッと変り、これが同じ投手かと目をみはった。バックスイングのときの外回りが内回りになり、内側から回ることでヒジが自然と高いポジションまで上がり、腕をスムーズに振ることができるようになったのだ。その結果、楽に腕を振ってキレのあるストレートを投げられるようになった。 似た選手を探すと、都市対抗で好投したJR東日本の右腕、吉田一将 社会人野球ドットコム独占インタビュー 第17回 JR東日本 吉田一将投手)が近い。今吉田を知らなくてもドラフト1位指名が確実視されている投手なので、1年後にはマウンド上の姿を見ることができる。それまで待てないという人は関東選抜リーグなど社会人野球の大会が頻繁にあるので足を運んでもらいたい。  吉田と似ているということは、投球フォームがいい、という誉め言葉でもある。試合途中のフォームの良化は当然数字にも現れ、中盤まで145キロが最速だったのが8回には146キロ、148キロとぐんぐん球速を増していった。恐れや驚きを表現するとき「息を飲む」と表現するが、それに近い感覚を今日は味わった。来年のドラフト上位候補に浮上したと言っていいだろう。
更新日時:2013.07.24

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