髙橋 光成選手 (前橋育英)

髙橋 光成

球歴:前橋育英

都道府県:群馬

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:188.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

寸評

 2014年度の高校生は安楽 智大が中心になりそうだが、その安楽に続く投手になる可能性を秘めているのが髙橋光成ではないだろうか。関東大会決勝戦の投球は来年のドラフト候補と思わせる投球内容だった。187センチの長身から、最速144キロの速球、キレのある変化球も投げる本格派右腕。制球力もまとまっており、投球以外の技術力も高い。順調に育てば、スカウトの間では大きく人気になる投手であることは間違いない。 (投球内容)  速球は常時135キロ~140キロ。普段は135キロ前後だが、ここぞと言う時には常時140キロ台(最速144キロ)を連発する。速球には中々の勢いがあり、関東大会で見た投手の中では一番の勢いだった。そしてコントロールもまとまっていて、アウトローに決まるストレートは絶品。内外角へ投げ分けるコントロールはしっかりと持ち併せている。  変化球は120キロ台のスライダー、130キロ前後のフォーク、110キロ台のカーブを投げる。地元の方によると変化球の制球力を苦手にしていると聞いていたが、この試合を見る限り、中々良かった。フォークの落差もあり、スライダーのキレも悪くないし、カーブも良い。伏線としては試合前のブルペンにある。関東大会の会場であった清原球場はブルペンが見える作りとなっている。高橋は変化球中心に投げ込んでいたのだ。浦和学院相手にはストレートのみで抑えられないと判断したのだろう。  浦和学院戦では8回4失点に終わったが、取り組みは良かったと思う。課題としてはストレート、カーブ、スライダー、フォークの精度をより磨き、確実にストライクが取れる制球力にすること。そして場面、打者の力量、心理に応じて配球を組み立てられる投手になること。それが出来るようになるだけで、全国レベルの投手になることは間違いないだろう。高校生としては高いレベルを求めているが、彼ならばそれぐらいが出来る力量、頭脳、姿勢の良さがある投手だと感じた。  クイックは1.1秒~1.2秒前後と素早いクイックが出来ている。そしてコントロールもまとまっている。187センチの長身ながら出来るのは体重移動がしっかりした投球フォームであるからだろう。        (投球フォーム)  ワインドアップから始動し、右足を真っすぐ上げていきながら、左足は真っすぐ立たせてバランス良く立つことが出来ている。左足を二塁方向へ送り込んでいきながら、重心を下げていき、お尻から先行するヒップファーストが出来ており、下半身主導の動きが出来ている。左足のひざを前に伸ばして、ゆったりと接地することが出来ている。腰の回転は横回転が抑えられ、縦系のフォークを投げられる土台が出来ている。  左腕のグラブを斜めに伸ばしながら開きを抑えることができている。左腕のグラブを抱えて、しっかりと胸を張ることが出来ており、角度良く振り下ろすことができているのは良い。  テークバックは内回りの旋回をしていきながら、トップを作る。トップではしっかりと肘を上げることが出来ており、リリースに入る。打者寄りでリリースすることが出来ており、球持ち自体は良い。  最後のフィニッシュでも前足にしっかりと体重が乗って、膝も割れずに腕を振り切って、体重移動も問題なく出来ており、非常に筋の良い投球フォームをしている。今のバランスを大事にしながら、投球のクオリティを上げていけば良い。
更新日時:2013.05.28

将来の可能性

 投手としての将来性、完成度、力量は2014年世代の関東地区の投手ではNO.1と推せる投手。2011年から2012年までに指名された高卒の右投手と比較しても、ドラフト候補として注目される力量は備わっていると評価する。  関東大会決勝で敗れたが、逆に浦和学院に敗れたことが、さらに彼の力量を伸ばすきっかけになったのではないだろうか。ぜひ次出会う時はさらにレベルアップした投手となってくれることを期待したい。
更新日時:2013.05.28

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