立田 将太選手 (大和広陵)
短評
安樂 智大に並ぶ1年生右腕として注目を浴びている立田 将太。葛城ＪＦＫボーイズに所属し、当時から世代を代表する本格派右腕として注目を集めてきた。大和広陵進学後は無理をさせず、順調に素質を伸ばしてきた。 最速149キロ。あまり信じられない数字だが、体格は良いが、それほど球速が出るタイプではない。自分のペースで淡々と投げ込んで、打ち取っていく投手なのだ。打ちにくさもあまり感じない。打ちにくさを感じないのは投球スタイルだけではなく、投球フォームからも考えられる。彼はワインドアップから入り、足を上げた時の立ち姿も綺麗で、体重移動もよい。ただやや左肩が下がってあまり胸の張りが弱いのが気になるが、もう少しグラブの角度をつけて、上体を鋭く振り下ろせるフォームになるとだいぶ打ちにくさが出てきそうだ。つまり平面的な投げ方で打者から打ちにくさを感じない。 平均的にレベルが高い好投手と感じさせるが、もっと躍動感を感じるフォームに改良してもいいかもしれない。今のスタイルを貫くか、それともさらに速球の勢い、打ちにくさを目指していくのか。センバツではその点に注目していきたい。
更新日時：2013.01.26