飯塚 悟史選手 (日本文理)
寸評
日本文理史上NO.1素材と言われる 飯塚 悟史 。しかしこの夏の甲子園では、腰痛のため先発できずリリーフでの登板のみだった。しかし初の全国舞台で、投打にその全容を示すことができた。 (第一印象) 投手としては、テイクバックが小さめで、腰痛云々はあれどスケールはあまり感じられません。むしろ将来性では、打者の方の才能ではないかと思います。夏の大阪桐蔭戦では、3番打者として甲子園初ヒットも記録しました。 (投球内容) 腰痛の影響もあったかもしれませんが、球速は135~140キロ前半。またその速球も、球速ほどボールが来ている感じは致しません。ただ日本文理伝統の縦のスライダーを武器に、横のスライダーと使い分けて投球を組み立ててきます。コントロール・投球術は適度にといった感 じで、現状特にピッチングセンスを感じることはありませんでした。 <長所> 右打者外角低めに、横滑りするスライダーを。左打者の外角中心に、縦に落ちるスライダーを投げ込んできます。比較的変化球が、低めに集まるところが優れた資質ではないのでしょうか。 <課題> フォークではなく縦スラではあるのですが、角度に無理がある腕の振りな上に、縦の変化球が多いので故障の可能性が高いことがあげられます。また縦の変化を投げるのに不可欠な、お尻の一塁側への落としもなく、体を捻り出すスペースも確保できていないのは気になりま す。 グラブを内に抱えれきれておらず、両サイド投げ分けもバラつきやすいフォーム。更に足の甲の地面への押し付けも浮いてしまいがちで、速球が高めに抜けてしまいます。「球持ち」も浅く、コントロールを司る動作に課題を残します。 ボールへの体重の乗せにも課題があり、打者の手元まで生きた球が行きません。ストレートが磨かれないと、せっかくの縦の変化も見極められてしまいます。
更新日時:2013.08.12
将来の可能性
現状は課題も多く、また凄みのある球は投げ込んできません。しかしそれが腰痛の影響なのかは定かではありませんが、日本文理史上最高の逸材と言われる片鱗はよくわかりませんでした。ただ野手としての資質も高く、将来的にはこちらの方が勝ってくるのではないかという気もしています。いずれにしても、秋は北信越を代表する素材として、注目を浴びることになりそうです。最後の夏までに、投打にどのぐらいの選手に育つのか、注目してみる価値はありそうな選手でした。
更新日時:2013.08.12
短評
観戦レポートより抜粋(2013年08月08日) 日本文理は7回から背番号1の飯塚 悟史(2年)が登板。右オーバーから投げ込む常時135キロ~141キロの速球、チェンジアップ、スライダーをテンポ良く投げ分け、2回無失点に抑えた。完投出来るほどの状態ではなかったのか、それとも最初から計算を入れての継投策だったのか。まだ恵まれたポテンシャルを生かし切れていないような感じがする。来年までどこまで進化を遂げることができているか。個人的には興味深い投手である。
更新日時:2013.08.09
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