園部 聡選手 (聖光学院)
短評
観戦レポートより抜粋(2013年08月09日) ドラフト候補として注目される聖光学院・園部にも注文をつけたい。この日確認できただけでも2回、打席内で動いて内角球に備えようとした。実際に8回にはこの打席内移動によって内角への137キロストレートをセンター前に弾き返している。しかし、園部が将来バットマンで身を立てようと思うなら、こういうリスキーな方法で内角球を打つべきではない。内角球を予想して外角球がきても、それに対応できるような打ち方を日常的にしていかないとバットマンとしての大成はおぼつかない。 バッティングフォームそのものは、さすがにプロが注目するだけのことはある。タイミングの取り方は性急だが、浅いダウンスイングでボールを捉え、引っ張りを基本としながら、応用でセンターから右へ打てる備えもある。勝ち越した8回表の守りに入りときには、投手の今 祐也に何ごとか耳打ちしているように、ゲームへの参加意識も高い。甲子園に姿を現すたびに別の顔を見せてくれる園部には期待が大きいので、あえて苦言を呈した。
更新日時:2013.08.10