石井 一成選手 (作新学院)

石井 一成

球歴:作新学院

都道府県:栃木

ポジション:遊擊手, 三塁手

投打:右 / 左

身長:180.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

 チームの3番・遊撃手を任され、攻守の要としてチームをまとめる存在。特に低めの難しい球を捌く、膝の柔らかい打撃が魅力です。 (第一印象)  強さよりも、柔らかさが攻守に目立ちます。特に打球は、センターからレフト方向に逆らわない打撃が持ち味で、強打者ですが、ホームランを打つというよりは二塁打などが多いのが特徴です。 (守備・走塁面)  選抜では、ボールが手につかないなどミスが目立ちます。元々作新学院は、このニ遊間の安定感が一つ課題。その不安が、甲子園でも出てしまいました。足の運びからグラブ捌きまで、何処かオドオドして萎縮している感じで、プレーに躍動感やダイナミックさがありません。地肩もドラフト候補としては平均的で、将来的にはニ遊間よりも、サードあたりの方が安心して見ていられます。  残念ながら、一塁までの正確なタイムは計測できませんでした。昨秋からの新チーム結成以来の87打席で13盗塁を記録していますから、プロの規定打席で計算すると、年間67個ペースで走っており、それなりに走れる走力はあるようです。これで即、上のレベルで通用するかは別にしても、ある程度動ける選手であるのは間違い有りません。 (打撃内容) <長所>  構えた時から、余計な力みが感じられないのが好いですね。スクエアスタンスで、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合・両目で前を見据える姿勢・全体のバランスなども程良く、理に適った構えだと言えるでしょう。  早めに始動するので、いろいろな変化のボールに対応できます。踏み込んだ足元もブレませんので、外角の球に上手くついて行けるのが特徴です。長打力よりも、対応力を売りにするタイプだと考えられます。  打撃の準備である「トップ」も早く作れており、速いボールに立ち遅れません。ボールを捉えるまでのスイングにもロスを感じませんし、綺麗に振りぬけています。しいて言えば、もう少しバットの先端であるヘッドを立てるような意識でスイングできれば、フェアゾーンにボールを落とせる確率も増えそうです。 <課題>  特に技術的には、大きな欠点はありません。ただ合わせるのは上手いのですが、スイングの「強さ」などには物足りないものがあります。これから上のレベルでは木製バットを使用することになるので、それを想定すると、「強さ」「鋭さ」のあるスイングを、追求して欲しいと思います。
更新日時:2012.04.08

将来の可能性

 ドラフト候補とか、そういったタイプの選手ではありません。ただセンスや技術には好いものがあるので、段階を踏んで技量を高めて行って欲しいですね。特に走力では、売りにできる走力を。守備では、安定感のあるプレーを望みたいところ。ニ遊間を担うには少々心許ないのですが、彼のようなアベレージ打者は、守備的負担の大きなポジションでの活躍が求められます。上のレベルで活躍するのには、むしろそれが彼に求められる最大のハードルになるかもしれません。夏までに、更なる成長を期待します。
更新日時:2012.04.08

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