石井 一成選手 (作新学院)

石井 一成

球歴:作新学院

都道府県:栃木

ポジション:遊擊手, 三塁手

投打:右 / 左

身長:180.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

 強打の作新学院の核弾頭。バットコントロールの良い打撃とスピード感溢れるプレースタイルが売りのサードである。来年の関東地区を代表する内野手となり得る存在になるだろう。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて背筋を伸ばして構えている。腰が据わっており、窮屈な構えにならず、しっかりと投手が見えている。 投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、重心を下げて、トップを引いて、着地し始めたところから足を小さく上げて真っすぐ踏み込んで打ちにいく。トップの動きを見ていくと捕手側方向に引いていき、グリップが入り過ぎないので、インコースに窮屈になることはなく、インパクトまでスムーズに振り出すことができている。 踏み込んだ足はしっかりと踏ん張ることができており、目線のブレはなく、軸が安定したスイングが出来ている。フォロスルーは大きくないが、しっかりと振り切るスイングをしているため打球は一伸びする。 甲子園では外角中心にしっかりと叩く打撃が出来ており、北方悠誠の140キロ台後半の速球を左中間に打ち返す当たりを見せるなど、140キロ台の速球にも対応できることを示した。 (守備・走塁) 打球に対する反応は良く、スピードのある動きも出来ており、軽快に打球を裁くことができている。ただどちらかというと体の強さと止める動きが求められるサードよりもフットワークを存分に活かせるショート向きの選手のように感じる。地肩の強さも抜群の強肩ではないが、力強いスローイングが出来ており、三遊間を担う守備力と身体能力を持った選手といえる。 塁間タイムは4.20秒前後。左打者としては平均的なタイム。盗塁タイムは3.62秒とまだ遅い。まだ売りにできるレベルには達していない。
更新日時:2011.10.23

将来の可能性

 走攻守ともに纏まった選手であり、レベルの高い投手にもしっかりと対応して、結果を残せるのが強みだ。まだ縦の変化球には引っかける傾向が見られるものの、甘い球を見逃さない鋭さとさらに振り切ったスイングに迫力が出るようになるとドラフト候補として注目されるようになるだろう。 ショートも担える能力を持った選手なので、新しいポジションでどこまで可能性を拡げることができるか注目してみたい。ぜひ高いレベルを見据えて、取り組み、来年にはドラフト候補と推せる内容を示してもらいたい。
更新日時:2011.10.23

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